秋保であそぼう(1)


 はいどうも、漬物さんですこんにちわ。

 秋保温泉という「仙台の奥座敷」と呼ばれるところをご存知でしょうか。そう、仙台が誇る温泉地帯で、仙台駅から一番近い温泉街となります。最近だと「さいちのおはぎ」が有名です。
 近くには定義山があり、登って油揚げを食べてもたのしいし、そこからちょっと下って太田豆腐店で竹筒入りの豆腐を食べるのもいいですね。そのまま上り返して秋保神社(フィギュアの羽生選手もお参りに来たらしい)にお参りしてもよし、まだ登り足りないってんなら秋保大滝に行ってふるさと緑の道をダウンヒル、なんてのも…とサイクリスト的にも楽しい要素は満載です。そしてこれはあまり知られていないような気がしますが、仙台から秋保里センターまで直通のバスがあり、自転車を乗せてもOKとなっています。時間がある人は、仙台駅から仙山線愛子(あやし)駅まで行って自走ってのも悪くない選択肢です。

 …で、まあ自然がいっぱい山いっぱいということは林道も豊富なわけですよ。オンロード上にせっかく楽しい要素があるんだから、道を外れない手はありません。では、早速行ってみましょう。


(注意:画像・動画多めです)



 年末のバタバタしている時ではありますが、午前中は会社、その日の夜に秋保で泊りがけの忘年会という日がありましてね。そうなると午後3時間くらいは時間が取れるじゃないの。じゃあじゃあじゃあ…と意気揚々と車に自転車を積み、行ってまいりました。

 前日から積もった雪は午前中のお日様ですっかり溶けてはいるものの、おそらく路面はアレでしょうし、いまにも雪が降りそうな気配。ガチなシングルトラックに入って道を削って荒らすのは本意ではありませんので、アスファルトじきの林道を中心に行こうと…ルート弾くと熊沢林道という林道がヒット。ここにつながっているはずの亀ヶ森林道が通れるのかも調査できるし一石二鳥…ということでボクはその入り口に到達したわけである。

 


 安心のアスファルト…ではあるものの、これずっと登り道なんだよなあ、とえっちらおっちらペダルを回していきます。開始10分で汗だく。路面は荒れてますが、登る分にはロードでも問題ない気がします。雪上のあとを見る限りですが、今日ここを通ったのは自転車1、徒歩1、野生生物1で車通りがほとんどないので練習にはいいかもしれません。

 途中には立派な林道の看板が。


 熊沢だけに熊がでます…なんつってな…。そしてゴミ捨て禁止と監視カメラ作動中の表示。悲しいことに、ここに来るまでにもゴミはちらほら見えました。なんで冷蔵庫とかここら辺に捨てられるのか意味が分かりません。自然環境に与える影響もさることながら倫理はねえのかと憤慨しながらペダルを回します。しかし登りが終わらねえ…。


 この先に分岐があるはず…と向かった先には切り立った谷と川。ぱっと見るといけそうなんだけど、下記地理院地図をよく見ればつながっていないのはあきらか。ちぇー、面白そうだとおもったんだけどなー。



 あきらめてアスファルトを進んでいきます。ひたすら登り。いつの間にか徒歩と自転車の轍がなくなっており、野生生物の足跡と一緒に進んでいきます。キツネかなこれぁ。


 Stravaにアップしてみたら、ここを通ってる人いるんですね。某ショップの皆さんとかの名前がつらつらと。というわけなのでロードでも行けるはずですよこのみち。そしてようやくてっぺんに到着。


 画像からもわかる通り、私と野生生物しかいない模様。いやはや30分でこの誰もいない感。山や木で眺望はまったくよくありませんが、「やまのなかにいる」感はすごいですよ。今立ってるところがアスファルトだとは信じられません。そういえばここにも分岐点があったはず…とみあげると、確かにありました。


 山ギリギリに人が一人通れるかいなかというところにわざわざ手すりが作ってある様な斜度で入っていくことになるわけです。自転車でなければいけるのでしょうけれど、MTB抱えてあんなところ言ったら確実にアスファルトにたたきつけられて死にます。というわけでここもあきらめましょう。右上の調べたいところがつながるといろいろ発展性があるんだけどなあ…。

さて、下ります・・といってもさほどびゅーんと下がる感じでもなく、緩やかですね。雪で転ばないようにドキドキしながら下ると今日のメインディッシュ、亀ヶ森林道の看板が見えてきました。


この時点で1430時、雪は幸いにして降っていません。この林道に入らずまっすぐ行けば、川沿いを下るだけなので安全にエスケープできます。冬の日没は早いので1600時には山から下りておきたいわけです。ちょっと躊躇しましたが、行ってみることにしました。ちょっと登って駄目なら降りて来ればいいし。




ちょっと進むと看板が出てくるんですよ。たくさん出てくるんです。黄色地に黒の、案内板が。


 おわかりいただけるだろうか。


お分かりいただけましたね。路面は砂利道だしガレてるし草も木ももじゃもじゃのなかでの12%以上の坂がそこかしこに出てくるわけですよ。いちいち看板作らんでも、こっから先平均13%でいいじゃねえかってくらい…なんですが、ちゃんと乗れます。ここは乗車率100%でしたねえ。私が坂に強いとかそういうことではなく、なんて言うんでしょうね。楽しい楽しいやべえやべえと言ってるうちに乗れちゃってる不思議。もちろんMTBのインナーローだからというのが一番大きい理由かもしれませんけどね。

 そんなこんなでてっぺん近く。いやあ…疲れも吹っ飛びます。こういう光景にぶちあたることができるのも MTB の醍醐味だと思うんですよ。はあはあ言いながらうおおすげえとしばし放心。



 誰もいない山の中で、自分だけが独り占めできるちょっと神秘的な光景。ご来光なう。ふと周りを見渡しても、一人。荒い息の中で一人テンションが上がっていく。仲間と来てたらこの喜びを共有できるんだろうけれど、今は、思うさま独り占めしたい所存。あー。こういうところでお湯を沸かして珈琲入れて飲みたいわあ…。

 では、下りますか。

 どんな走りをしようとも、我がMTBは一滴たりともボトルの水を零したりしないわ…と言いたいところですが、下りはもう「ののののの!」と言っているローズヒップ状態であります(わかる人だけわかってください)。生い茂る枝にビンタされたかと思いきや道は流れた水のあとで削られるだけ削られており、時折出てくるコンクリートとのつなぎ目の土は大きくえぐれて、下手するとあっという間に前転します、が、これはそのつまり、楽しい。今回の調査の一番楽しかったポイントは紛れもなくここ亀ヶ森林道ですな。


 このまま下りきれば亀ヶ森林道も終わり…なのですが、枝道があるはずなんです。まあ、通過できてもガチ私有地に直結するはずなので調べる価値はないんですが、乗ってるときはテンションアゲアゲだったもので行ったれ!と行っちゃったわけです。こういう時に人は遭難とかするのでしょう。気を付けないと…。


 ちなみに乗車率は0%です。足場は岩だらけで落車したら骨折必至、草木も伸び放題で身体やバイクにまとわりついてきます。また、川に向かって崩落している個所もあるのでMTB的には全くお勧めできません。最終的に斜度が一番きつい岩だらけのところで断念しました。時間も時間でしたし、押し歩きで体力がかなり奪われたためです。山の中ではヘタレくらいでちょうどいいのです。



 亀ヶ森林道に復帰し下ります。
相変わらず道は悪いですが、まあ、下りなので特に気にしません。轍に引っかかってこけそうになるのもご愛敬ってもんです。ただ、まあ、うーん…ここを上っていくのはつらいかもしれませんねえ。MTB的ヒルクライム練にはちょうどいいのかもしれませんが。





 というわけで、亀ヶ森林道終了のお知らせ。結構過酷ですが、走って楽しいコースですね。亀ヶ森をメインにするなら生出方面から上がってきて、亀ヶ森を登って降りてという周回するなり、降りたあとすぐそばにある秋保ビレッジで一休みするなんてのも乙かもしれませんねえ。こんな感じで。


 時間もちょうどいいし、意気揚々と宿へ帰ります。本日は緑水亭さんに泊まるのですが…今日のライドの中で一番きつかった坂は、うん、緑水亭さん入口の坂な気がする。なんでこんな雪の多いところでこんな斜度にしたんですか…温泉の排湯を流してるから凍ることはないんだけど超怖いッス。

 さてと、次は秋保のどこに行こうかな。錦が丘とつながると夢が広がるので、今度こそそっちに行きたいところ。やー、秋保楽しいなあ!


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