2016年6月23日木曜日

走行会をやりますよ(3)


 はいどうも、漬物さんです。こんばんわ。
 そんなわけで、試走に行ってきました。涌谷町内 50km コース。いやあ…正直舐めてました。コースも涌谷町のポテンシャルも。すんごい良いところじゃないですか、自転車乗りにとって。


 何がいいって、サイクリング終えたら数十分で風呂に入れるところかな。ランチタイムなお店もあるし、軽く観光がてら遊びに来るにはいい塩梅です。さて、ではご紹介。




 涌谷町内で完結する 50km コースを引いてみました。真中にそびえたつ箟岳山を中心にぐるりと一周するような塩梅です。宮城県北を走ってる人ならなんで加護坊山が入ってないんだと思うでしょうが、あそこのてっぺんは大崎市なんですよ。ので、涌谷町内で完結させようと思うと入れられないのでした。




 どこスタートでもいいんでしょうけれど、城山公園の駐車場が無料開放されているので車の人はそこからスタートがいいでしょう。涌谷駅、あるいは、鹿島台駅で輪行解除して自走な人は選びたい放題です。

 というわけで、今回は城山公園…というか、涌谷中学校前からスタートです。


 0800時から試走するなんて言っておきながら、前日飲み会で思うさま飲んでしまったので出発したのは0850時…タハハ。

 すぐそこにお城があります。


 鳥居のようなものが見えるのは、そのものずばりで涌谷神社です。祭神はだれあろう伊達安芸宗重公。伊達騒動も研究の中でいろいろと関わっている人物の評価は変わっているようですが、地元の人に愛された名君であったことは間違いないのでしょうね。

 そして、主要道路に出るまで続くのがこのちょっとおしゃれな防波堤的な物。


 いぇあ、お城っぽい。これは後年、町で整備したものらしいのですが、雰囲気あっていいですよね。

 で、左に曲がるとどどんと現れるのがちゃんと車道がわに設定されている自転車専用道路。


 宮城県で他にあるのかしらねえ。素晴らしい。某仙台市のように歩道に自転車道を作って形骸化するよりよっぽどマシです。まあ、都市部には都市部の悩みがあるので、一概に批判はできないのですけどね。

 紫鳳というセレモニーホールを曲がって、イオンに向かい、カントリーエレベータを曲がると里道がはじまります。田んぼとビニールハウスの中をパンツァー・フォー。



 あっという間に箟岳山の入口です。


 詳しいことは私にはわかりませんけれど、箟岳(ののだけ)山は信仰の対象だったそう何ですよね。まあ、さもありなんという雰囲気はあります。涌谷町・大崎市南東部・登米市から必ずと言っていいほど見えますしねえ。走っててパッと見つけただけで、神道系は白山神社、岩船明神跡。仏教系は箟峯寺。坂上田村麻呂が勧請してきた観音様がおはす処と言うことのようですね。

 で、宮城県民なら一度は耳にしたことがあるであろう「秋の山唄」はこの箟岳山発祥なのです…ってさあ、この歌、宮城県ローカルだと思ってませんでした?意外に全国に知られてるようなんですけどね。



 で、ここから登坂です。道は狭いものの、さほど車が来ることもないのでゆーっくりと登れます。


 道沿いには岩船明神跡。古代、この近くまで海だった時代もあったのでそちらが由来なのか、はたまた天磐船(あまのいわふね)が由来なのか。物部氏が東北に云々なんていうアレがナニなのかは不明ですが、ちょっと歴史ロマンですね。お好きな方は高橋克彦の『風の陣』とか読むとたのしいかもね。


 えっちらおっちら登りきると、石仏(いしぼとけ)広場に出ます。水芭蕉の群生地とはしらなんだ…。町営の広場で、煮炊できます。BBQ 用の鉄板なんかも貸し出してくれるらしいですよ。ここでシークレットエイドとかいいよねえ…ってスタートしてすぐに肉補給ってのもどうなんだ(苦笑)


 なお、トイレはこの裏にあるのでご利用ご利用。


 さて、下ります…なわけもなくまだまだ登りますよ。箟峯寺がてっぺんだと思っておけば間違いありません。


 頂上は眺望がいいかというと、そんなことはありません。が、下りはじめてしばらくするとこの絶景が突如現れます。


 パノラマ写真は失敗しましたので通常バージョン。そうですねえ、200度くらいのパノラマです。地理に疎いのでどのあたりが見えているのかはわからないのですが、結構遠くまで見通せます。頑張って登った自分へのご褒美ってところですね。

 ぺぺーっと下ったら今度は江合川沿いに進みます。この近くにはオシャレ料亭のみうらさんがあります。一度だけ行ったことありますが、やー、料理はおいしいし瀟洒だし素敵でした。



 のどかな田んぼを見ながら何も考えずにペダルを回してまわして。


 涌谷町釣り公園にでます。


 何やら今日はヘラブナ釣り大会があったらしく、アングラーの皆さんが黙々と釣果を競っておりました。この蒸し暑い中ご苦労なこって…と自転車野郎に言われたくはないですわな。

 本来のルートはこのまま直進なのですが、予想通りダートになっていたためにちょっと進路変更し、二度目のアタック箟岳山へ。

 ゆるゆるとした山岳地帯を登って行くと、橋が見えます。なになに、黄金橋とな。


 「おうごんきょう」「おうごんばし」「こがねばし」それとも涌谷っぽく「くがねばし」なのかしら。正解はこちら。


 こがねばし でした。そうそう、涌谷町では黄金とかいて「くがね」と読むことが多々あったりします。地区名なのかなあ。という疑問は更に首を右に回すとわかるかも。


 涌谷町教育委員会グッジョブ。いやまあ、結局「くがね」がどういうタイミングで使われるのかはわからないものの、ここが日本初の金の産出地であることはよーくわかります。いやあ、凄いよね。奈良の大仏の金箔はここの出ってことになるわけだ。その場所に立ってるとかちょっと凄い。


 で、その集落を抜けると見えてくるのが黄金の鳥居。黄金山神社であります。黄金山神社というと金華山のほうが有名かもしれませんが、本家本元だったのはこちら…と研究の成果でわかったようですね…っていうことは、そうかそうか、「くがね」って金花咲くのアレか。大伴家持のこの短歌がもとで、金華山は「金」の「華」が咲く山とか島とかって言われるようになったんですよ、というウンチクはともかくとして、祭られているのは金山彦神(かなやまひこのかみ)。鉱山の神様です。あと、私ら世代が名前を聞くと思わず胸がときめいてしまう軻遇土神も祭られているそうな。アレですよ。ヒノカグツチですよ。合体剣と言えば分る人にはわかりますよね。コンゴトモヨロシク…

 さて、ここを抜けると最後の名所で難所。相野沼(あいのぬま)。


 蓮の葉がみえるので、季節が良ければいい塩梅になるのでしょう。釣り人が数人、楽しんでましたねえ。この沼を左手に見ながら緩やかにのぼり終わると、ゴールはすぐそこ。


 冒頭の城山公園に戻ってきました。ダート区間を避けるためと、ミスコースをぶちかましたために総走行距離は 60km くらいでしたが、やー、なかなかのハードさ加減。でもまあ、車がすくなくメリハリもあるのでなかなかに楽しめるコースではありました。写真撮りながらでも 3 時間半なので、サイクリングにはピッタリでしょう。

 いやあ、暑い暑い。汗びっちゃびちゃ。ここから5分もしないところにわくや天平の湯があるのでちゃっと移動しましょう。入湯料は600円。天然温泉が2種類も楽しめます。そういえば、黄金山神社に祭られている軻遇土神は温泉関係の神様でもあったっけかな。

 さっぱりしたら、これまた車で5分とかからずお食事処へ移動です。わくや天平の湯内部でもレストランはあるのですが、今回はボスコロさんにお邪魔してみました。


 私的には、涌谷町で食事と言えば「つきみち」でハンバーグ、あるいは平田食堂でカツカレー。頭の中にカツカレーの神が舞い降りてきたのでさくっと注文。


 でけえ…。そして美味しい!サイクリングで疲れた体に染み渡ります。カツは家庭で揚げるような懐かしい感じのモノ。そしてルーがめっちゃうまい。これぁいいお店を見つけたもんです。その他にもいろいろと魅力的なお店がありますよ。涌谷町のページを見るのが一番詳しそうかな?

 いい汗流して、さっぱりして、お腹も膨れて。いやあ楽しかった。今度は複数人で走ってみたいですねえ。我こそはと言う方はぜひお声掛けくださいな。

 次回試走はえーと…今のところ未定です。7月9日の午後にでも行ってみるかという予定はありますけどね。希望される方にはコース配布しますので、何らかの手段でご連絡ください。

 やー、涌谷町楽しいわ。

 

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