2015年9月25日金曜日

29er と仲良くなろう。(1)


 はいどうも、漬物さんです。

 シルバーウィークはいかがでしたか?宮城 1000 は好天に恵まれたようで、いつぞやのリベンジを成功させた方も多いのではないでしょうか。完走された方も DNF した方もお疲れ様でした!

 私はと言えば、人生初のモルタル工事を経験したり、近所のお買いものに使おうと思っていた自転車がうっかりブルベマシンの様相を呈してきて困ってみたり、MTB で遊んだりしていました。

 一昨年から欲しい欲しいと思っていた MTB、しかも 29er を手に入れて三週間。通勤メインで乗っていたわけですが、こう、どうにもポジションが出ないというか、自転車に乗ってるというより振り回されている感じがどうもぬぐえません。

 奥さまが旅行に出かけているシルバーウィークは絶好のチャンス。じっくりたっぷり 29er の権太くんとふれあってみました。

 結論から言うと、楽しすぎ。MTB 楽しいよ。ロードとはまた違った楽しみ方ができて、自転車趣味の幅がガツンと広がった感じ。その一端をちょっとだけ。




 シルバーウィーク1日目はモルタル工事したり自転車整備したり掃除洗濯などなどであっという間に過ぎ行きました。 2 日目は子供のころに遊んだり通ったりした記憶のある山道を言ってみようと画策。いきなりトレイルライドは私にはハードルが高いし危ないのだけれど、少なくとも子供の体力で行き来ができたであろう所なら何とかなるんじゃなかろうか、と、MTB field code を暗誦しながら向かった先はこの道。うん、なんかこう、山に入る道っぽいでしょ。


 携帯の電波が入る地域とは思えないので、命綱は etrex30 になります。コイツさえあれば少なくとも人里へ降りて行くことはできるはずです。一応、事前に下調べしてこの道を行こう、と言うのを決めてはあるんですよ。


 …この辺に曲がり道があるはずなんだけどなあ。とGPSの画面をみながらウロウロすること数分。これか。


 おっかなびっくり近寄ってみましたが、柵があったのでおそらく私有地なのでしょう。撤退し、舗装路があるところに戻って進みます。すると…


 こんな沼あったかなあ。そういや兄貴が釣りに行くだのなんだのって言ってたのはここの沼の事なのかなあ?なんて考えながら、ゆっくりゆったりとポタリングを楽しみ…たいところなんだけど、なんでこう、全行程登りなんだこの道は。と汗だくになりながら山を抜けると視界が開けました。


 あの構造物は…ダム?大倉ダムかあ。


 こんだけ落差があったらそりゃあ登坂になるわなあ。


 先週の大雨で、空っぽだった大倉ダムには放流しなきゃいけないくらい水がたっぷり。我々の大事な水甕です。上に上ると


 こんな風になっており、


 大迫力と言うかたまひゅんというか、な光景が見られます。帰ってから初めて知ったのですが、大倉ダムのネーミングライツを仙台環境開発(株)が購入してたんですって。大倉ダムは、大倉ダムじゃんねえ…と思うのだけどまあ、損金の処理とかいろいろあったんでしょう。うんうん。

 そのまま進路を七北田ダムへ。別にダムめぐりをしようとしたわけではなく、Web 上の地図サービスでは道になってるところが田んぼになってたり通行禁止になっていたりしたので仕方なく、と言うのが本当のところ。

 そして…特に記憶にはなかったのだけど、ずいぶん恵まれたところで遊んでたんだなあと思いましたよ。見てよこの光景。


 自然がいっぱい。まるでブルベ走ってるみたいな感覚に陥りました。俺ぁこの道を利用したブルベコースを作るぞ、と固く心に誓いつつ、ふと気づけば七北田ダムに到着。


 大倉ダムはマルチアーチ構造がうんたら、ということでかなり珍しいダムらしいのですが、七北田ダムはおそらくいたって普通の構造のようで。ところで、ダムカードってどうやったらもらえるんです?

 このあたりで、子供のころ来たとこ巡りはとりあえずおしまい。次は伝説の川を探しに行きます。音はするんだけどその姿を見たことがない川ってのが記憶の中にありまして。大人になってから、近くに行くと確かにいまでも音はするんだけどなあ…ってことで、そちらに向かいます。

 が。



 おいおい道ねえぞ…戻って回り込むと相当遠回りする羽目になるのよねえ。自転車担げば何とかなるかな?


 なりました(苦笑)ロードだったら絶対やらないよこんなこと。


 先に進んだら道路は絶賛崩落中だし。通行禁止の看板立てといてくださいよう。


 と、なんとかかんとかありつつも人里へ。ここは仙台市のローディが泉ヶ岳アタックを擦る直前に使うコンビニです。休暇中と言うこともあって人も多く、オジサマ達にいろいろと話しかけられました。曰く

オジサマ「こういう自転車高いんだべ?ギア何段あんのっしゃ?」
漬物「あー、確かに高いですねえ。えーと、3*10で30段ありますか。」
オジサマ「30段!? んであれだな、30万以上すんだな?だいたい1段1万円だべ?」
漬物「そ、そういう値段の付け方ッスかwww」

 みたいな会話をしながら一休み。MTB 流行った世代の人たちのほうが好意的な視線を投げてくれているような気はします。



 さて。

 川があるであろう場所へアプローチです。


 初のダート走行。いやあ…ロードとは全然勝手が違うのね。重いギヤで回そうなんて思ったボクがアホでした。あとあれ、ダンシングとか絶対アカン。後輪の荷重が抜けて全然前に進まない。この辺りを考えながら前や後、右に左に体重をかけながらくるくるとペダルを回しては失敗したりうまく行ったり。この感覚は道路上では絶対に味わえない。これぁ楽しい。

 かろうじて道らしきところをすすみ、途中から藪になってるようなところにも分け入り、etrex30 で川の表示になっているところを探します。途中、川底のような砂利と草が一定方向に流れているところに出くわしました。ここが探し求めていた川なのか!?


 …川の上にいるよな、俺。
 水音もしない。結局、伝説の川なんてぇのは無かったのか…?

 と周りを散策すると


 これ?ちょろちょろ流れてるこれ?って、音もしないよ?

 あれか、一定の水量がないとできない川を俺ぁ探してたってことなのだろうか。とにもかくにも上流へ行ってみようとするものの、藪の中をガンガン進むスキルは私にはなく。来る途中に違う方向へ行く道っぽいところがあったのでそこまで引き返してみます。また登りか。

 ずんずん上ると…いやあ、すげえな。


 俺、今日何してるんだっけ。川を探しに来たら山のてっぺんにいたでござるよ。土の匂いを嗅ぎながらしばし呆然。絶景だねえハハハ。

 etrex30 上では、ここから下りたところに川があるらしい。が、道はない。藪どころかジャングル状態。流石にこれにチャレンジする勇気も技術も補給食もない。残念ながら今は撤退すべきだな。

 と、周りの風景を見ていると、見慣れたなにかが目に入ってきました。と同時に思い出す30年前の記憶。あれ…探してる川って伝説でもなんでもなく、あそこから行けばすぐなんじゃないか ―

 再度藪の中から脱出し、入り口に戻ります。自販機でコーラ買って休憩。体力的には問題なさそうなので、その場所に急ぎます。すると…あった!これだ!


 ってことはあそこからここの上流に行けるから…


 これだ!子供時代の記憶を頼りに何とか川を見つけることができました。いやはや…MTBはどこにでも行けるよね。もちろん、まだまだ 29er に乗れていないので登りも下りも押し歩きばっかりでしたが躊躇なく走れそうなところに突っ込めるというのは凄いアドバンテージ。めっちゃ楽しい。蚊に刺されまくるけど一瞬ごとに表情を変える路面や景色はオッサンのハートをわくわくさせてくれます。


 オンロード・ダートともに乗って、権太くんとの距離が縮まったかと言うと…どうなんでしょうねえ。良くわかりません。とはいえ、少なくともロードと同じように乗ってもダメだというのは骨身にしみました。基本は全く一緒なんでしょうけれどね。

 ともかく、いろいろな枷を外すことができるMTBという乗り物は本当に楽しい。汗まみれ、泥まみれになった後にジャポーンと風呂に入りビールのようなものを飲むなんて最高の休日であることは間違いないわけで。昼酒がんまい!



 この日の走行距離は 40km ほど。明日は 29er でグルメライドの予定。定義山で三角油揚げを、太田豆腐店で竹豆腐を、さいちでおはぎを食べて帰ってくるという夢のようなゆるゆるライド。なんかこう、ブルベばっかりで苦しい自転車活動から考えると浮世離れした感がありますね。

 ではまた明日、MTBで。


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