2015年4月30日木曜日

「峠」の選び方


 はいどうも、漬物さんですこんにちわー。

 自転車に乗る人が言う「峠」と言うのは、物理的な峠 ― 国道最高地点である渋峠とか、ヤビツ峠、大タルミ峠、暗峠。東北でいえば白布峠、R宮城でおなじみ才の神、鍋腰、山刀伐、二井宿などなど ― と精神的な峠、例えば、起床直後から次の行動に移るまでの辛く暖かく厳しい戦いであるところのおフトゥン峠をはじめ、空腹時に見かけるとなかなか越えられないレストラン峠とかいろいろありますね。

 どちらの峠も物理的体力的精神的につらいのですが、すべてのランドヌールを苦しめる(というと語弊がありますが)峠があります。ご紹介しましょう。「信号峠」です。

 どんなコースを走ろうかなあと思ったときに、私のような貧脚サイクリストが悩むのは

・ 物理的な峠をとるか
・ 信号峠をとるか

 です。自転車を楽しむことがメインである時にはどちらでもいいんでしょうが、ジテツウするぞーという観点からは、これは本当に悩ましい問題になります。

 メインはあくまでも「会社で仕事をすること」であるので、ジテツウコースに求められる要素は以下の三つである、と思っています。

1) 安全で、
2) 遅刻の心配がなく、
3) 仕事の体力が残る事

 物理的な峠を選択すると1と3が危うくなりますね。登りはまあともかくとして、下りはやっぱり危ないです。体力を削った後の下りならなおさらですし、ウェアの汗もひどいことになるっていうのがなあ…。

 じゃあ、信号峠を選択する…と1と2が危うくなります。信号が多いところは交通量も多いし、当然渋滞の可能性が高い。人も車も多い時と言うのは、こちらがいくら気を付けていても貰い事故をする可能性が高く、安全の担保がしにくいわけです。

 どれもこれも完璧なコースなんてなかなかないので、ルートラボやグーグルマップと首っ引きしながら、なるべく車どおり・人通りが少なく、平地で、信号がないルートを試すしかありません。

 我が家から弊社までのコースを引いて、実際に走ってみました。信号峠コース、物理峠コースで距離は誤差の範囲くらいしか変わりません。

■ 信号峠コース


 1 時間 2 分 55 秒かかりました。平地ではあるものの、意外に獲得標高はあるみたいですね。気づかないくらい地味なアップダウンと信号峠はなかなか足にも精神にも来ます。特に街中はホント怖い。歩行者と自転車が怖すぎる。自動車からはわかりませんが、自転車に乗ると「歩行者と自転車は意外に無軌道な動きをしている」というのが身にしみてわかります。自分も気を付けないと…。


■ 物理峠コース


 何とこちらは 52 分 31 秒でクリア。物理峠のほうが 10 分も短縮出来るだと…?うーむ。冷静にアップダウン(上記図の緑部分)を見ると、ドカーンと峠はあるものの下り基調。獲得標高も実は信号峠コースの 70% くらいしかありません。実際、疲労度もこちらの方が少ないんですよね。
 実際に走ってみるまでは、物理峠の方が体力は奪われるし到着時間も遅くなるだろうしなあ、と思っていましたが、実際にはまったく逆の結果になりました。やってみないとわからないもんですねえ。

 上記二つの結果は会社に「行くとき」です。復路は実は逆の結果が出ます。というのは、物理峠コースの渋滞は結構なもので、下りですり抜けるのはちょっと危ないがゆえに停車時間が多くなり、到着時間はかなり遅くなるんですよね。
 しかし、信号峠コースの復路もタクシーだバスだとかなりカオスな左車線とちょっとした渋滞がついてきます。人も多いし自転車も多いため、安全面の担保が難しくなってきます。うーん、困った。

 もう一つくらいコースは引けるのですが、かなり遠回りする羽目になるんですよね。だがしかし、安全には変えられません。何峠を越えれば安全なジテツウができるのやら…というのを模索しながらと言うのも楽しいものかもしれません。

 今回のルート作成で信号峠の恐ろしさは良くわかりました。fleche やブルベ、サイクリングやポタリングをする際に「物理的な峠は信号峠より怖くない場合もある」というのは念頭に置いておいてもいいかもしれませんね。さて、ルートラボ起動しよう…。




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