2015年2月25日水曜日

ブルベ用ライト考(ひと段落):電池式・充電式のライト


はいどうも、漬物さんです。

怒涛の2月もようやく乗り切りました。伊豆高原 300 に参加させてもらって怒涛っていうのは甘えかもしれませんね。ほぼ毎週休日出勤だし、私事でもいろいろあったし、仕事でもいろいろありました。え、今私遠い目をしてましたか?ハハハまいったなあ…。

まあそれはさておき。

ブルベ用ライト考はひと段落とします。結局、正解は一番近いところにあったんです…。





前回、私が書いたのは


  • メインライトは偽 MJ-808 と言われる中華ライトで問題ない
  • サブライトには電池式がのぞましいよね
  • 今の装備は安定性なさ過ぎワロタ
  • 脚力さえあればハブダイナモ最強

 という事でした。

 さて今回は電池式ライト・充電式ライトの考察。とりあえず、性能と価格、ランタイム一覧をどん。


 電池式。定番中の定番である GENTOS 閃 SG 355B を基準にしましょうかね。単4電池3本で100ルーメンが 10 時間持つってのは改めてすごいことですね。重量的にもコスト的にもこれを2本差しするというスタイルが人気でるのもよくわかります。弱点は、配光がスポットに近いことでしょうけれど、2本差せばその問題もある程度解決できるでしょう。これに強力かつ軽いヘッドライトがあれば、ブルベの前照灯問題なんて論じる必要がないくらい。

 なんですけどね。

 GENTOS  製品は「昇圧回路(ここでは単純に、初期の明るさを維持するための仕組みと考えてください)」を重要視してないんじゃないかな、という感想を持ちます。NEXERA シリーズの 905D にしても、SF-353x3 にしても、見る見るうちに暗くなっていくってのはブルベ用ライトとしてはいかがなもんか。

 とはいえ、カタログスペックだけを見れば GENTOS の XB 356B は素晴らしい。単三電池2本なのに、同電池を4本使う HL-EL540 よりも明るく、ランタイムも稼げるとか夢のようなソリューションです。その性能を裏打ちするような価格帯。これは良い…と思って購入し、実際に使用してみた結果がこちら。結果的には面白い考察ができたかな、と思います。室内点灯試験と実運用は違うんだというのがこんな如実に表れるってのも珍しいよなあ。

 そうなると、ブルベの定番ライトでもある HL-EL540、あるいは、これまたランドヌール御用達の DOSUN A250 か…と言うことになりまさぁね。ROXIM も面白そう。


 さて今度は充電式。

 中華ライトでそのありがたみを存分に堪能していたわけですが、先般の伊豆高原 300 ではまさかの電池切れ。考えてみれば去年の那珂川300でも突然の電源断があったんだっけ。バッテリーの劣化、あるいは、充電器の品質の悪さ―とにもかくにもライト本体ではなくバッテリー側に問題がありそうです。

 バッテリーは充放電をするうちに必ず劣化します。その劣化度合いは愛では見えず、使ってみないとわからないという危険性ははらみます。これはもう、仕方がない。

 とはいえ、今回比較表に載せた CATEYE の VOLT シリーズではあまり問題にならないでしょう。替えのバッテリーの入手性の良さ、製品品質の高さから何かあっても大丈夫という安心感はあります。

 もちろん夜の真っ暗な峠をこえることが良くあるブルベにおいては、ライトは明るければ明るいほどありがたいのです。が、まあ、とりあえずは最低 100lm が2灯以上あれば何とかなると思うのですよね。もちろん、配光とかいろんな要素が入ってくるので一概には言えませんが。

 VOLT300のノーマルモード(100lm、1500cd)の持ちが8時間。一晩過ごすには12時間と仮定すると1本半あれば済む計算です。600kmが二晩と考えれば3本あればOK。このバッテリー、重量的にはそんなでもないでしょう。かさばらないしね。

 さらに言うと、 VOLT700 のバッテリーを使用すれば電池の持ち時間は約 1.4 倍(実験をしてくださった方に感謝!)そうなると替えバッテリーは1本でギリギリ済む計算になりますね。素晴らしい。

 となれば、VOLT700 をメインライト、VOLT300 をサブライトとし、700の替えバッテリーを2本も買っておけば600kmまでは問題なしと言うことになりそうです。ああ、モバイルバッテリーからVOLTシリーズに急速充電ができたらまた違ったソリューションも検討できそう。夢がひろがりんぐ。


 …なんですが、問題は価格です。や、性能考えたら安いくらいの価格ではあるんですが、VOLT700、VOLT300、バッテリー2本で軽く2万円超え。もしくは、VOLT300に700のバッテリー3本で12,000円くらい。ではあるものの軽くて丈夫で安定運用が可能な VOLT シリーズに死角はないように見えます。これからブルベはじめようって人は安全を金で買うことに躊躇してはいけません。


 安定性を鑑みると、充電式の最終形態は VOLT シリーズで決まり。というところで電池式に話は戻ります。

 装備そのものの安定性はともかく、運用安定性を考えるとバッテリー式は電池式に劣るのではないか、と私は考えます。バッテリーの充電を忘れた、とかバッテリーが実は壊れてたってのはいざ使おうと思った時に初めて気づいてしまうもの。そうなった時に、電池を買えばすぐに問題解決ができてしまう気軽さというのはとても貴重。ので、漬物的に「電池式ライトの鉄板」も決めておきたいところ。

 結果から言うと、CATEYE の HL-EL540 でしょうね。発売当初から鉄板であるだの、CATEYE の本気を見ただの言われているこのライト。実は、定番すぎて嫌だったんですよね。みんながジャンプを買っていた時にマガジンを買っていたような子でしたから。(コロコロコミックのときはボンボンを買っていたかと言うとそんなことはありませんでしたけどね。アレは子供心にも下品すぎた。)

 というわけで、HL-EL540 を買ってみました。

 私の現在の通勤経路には真っ暗闇なところは一部しかありませんが、過去にいろいろなライトを試した定番のルート。配光や明るさ、使い勝手等々を総合した素晴らしいバランスは今まで使ったライトの中で一番です。

 明るさだけを考えれば中華ライトに勝るものはありません。ので、夜に長い下りをともなうであろうブルベには持っていきます。都市型のブルベで 300km までは HL-EL540 とハブに着けた HL-EL340 でおそらく十分。山岳系は HL-EL540 を2灯+サブライトでもいけるんじゃないかな…という感想。



 ながながだらだら書いてきましたが、今のところブルベにおけるライト問題はここまでとしたいと思いますよ。ざばあっとライト沼から脱出して違う沼に使って来ようと思いますよ。

 今回のライト選びは「(漬物が走る)ブルベにおいては」という前提です。通勤となるとまた別の話が出てきますのでそれはまた別にまとめたいところですね。
 
 
 
※ 2016年1月追記: 別のライトを実験中。理想的なスペックのライトに出会えたかもしれない。
 

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