2015年1月12日月曜日

掃除洗濯ルートラボ。自転車輸送の話。


 はいどうもこんにちわ、漬物さんですどうもどうも。
世の中三連休。私もうきうきと自転車の練習に行き、某ミスターもかくやという勢いでインキーをしたり、鍵開け業者さんと連絡を取り合った次の瞬間に iPhone を落としてガラスを割っちまうという不幸な日曜日を過ごしておりました。

 で、月曜日。もういくつ寝るとブルベです。遠征ブルベともなれば週末は全部つぶれることになるので掃除をし、洗濯を二回ほど。その後おもむろにルートラボを開くという実にランドヌールらしい休日を過ごしております。

 実は、今週走る BRM117 千葉 200 フラワーラインの地図データ的準備は終わってます。今頭を悩ませているのは fleche(フレッシュ) のルート。これがなかなか悩ましい。その悩みどころの一つである自転車輸送の話をちょっとしておこうと思います。なんせ毎年抽選になるくらいの人気なうえ、今年は 3 回も開かれます。かてて加えて、ロングライダースやろんぐらいだぁす!を見て自分も fleche を走ってみたい!という方も増えるでしょう。そこで一番問題になるであろう自転車輸送の話を不肖わたくしめがしてみようと思います。





 fleche というのは簡単に言うと

  • 3人以上5人以下で
  • 24時間で360km以上を
  • ナイスプレイスめがけて好きなコースで走る

 というものです。詳しくは本家本元をご参照ください。通常のブルベと大きく違うのは、団体行動をすることとルートを自分で弾く必要があるということ、ナイスプレイス近くで歓談したり宴会したりする場合が多いことの3点です。
 ナイスプレイスというのは、ゴール受付であり、そこがゴールとはなりません。 fleche におけるゴールはスタートから24時間経過し、そこにいたよと証明ができた場所です。もちろん、ナイスプレイスをゴールとしてもいいのでしょうけれど…と説明していくとどんどん長くなるのでちょっと割愛。ポイントは、ゴールとゴール受付が離れている・離れていてもいいということです。


 ナイスプレイスに集まったランドヌール・ランドヌーズと楽しく飲んだくれるには何が必要でしょうか。― それは「きれいな体と汗臭くない服」です。

 逆に必要ないものは…そう、自転車です。飲んでる最中に盗まれる可能性もあるでしょうし、飲んだ後に 360km を走破するために必要な装備と輪行袋を持ち歩きたくはありませんよね。

 そこで大事になるのが自転車輸送です。さぁどうしましょ。



 現状、スポーツバイクを輸送しますよというサービスをしてくれている大手運送会社は以下の3社。

  • クロネコヤマト (サイクリングタッグ含む)
  • 西濃運輸 (カンガルー自転車輸送便・カンガルー自転車イベント便)
  • 佐川急便 (シクロエクスプレス)
※ 私こと漬物さんは週に一回は各社の(通常の荷物)担当とおしゃべりする人です。

 さて、fleche で使うにはどうなんだろうという観点から順番に見ていきましょう。

1) クロネコヤマト
 メリット :安い
 デメリット:後から高くつく可能性が高い

 昨年の fleche ではクロネコヤマトを利用しました。輸送料金は鎌倉→仙台で 3,500 円くらいだったと記憶しています。チームメンバーのご家族が近くにいらっしゃるとのことで、段ボールや養生テープなどを用意していただけたので、それなりに上部に梱包ができたとは思うのですが、結果はなかなか惨憺たるものでした。
 やれ、私たち夫婦の自転車が他のメンバーのところに届くだの、一台行方不明になりかけるだの、私の愛車のディレイラーハンガーが思い切り曲がるだの…。ディレイラーハンガーひとつ 4,500 円、交換したことによる調整に失敗しホイールが思いっきりフレた調整に 6,000 円と結構な出費になりました。
 確かに初期コストは安いのですが、カーボンフレームなロードを送るには適してないと思います。
 じゃあ輪行袋ではなく、輪行箱で送ればよかったんじゃないの?という疑問もあろうかと思いますが、クロネコヤマトさんはハードケースや輪行箱梱包は NG です。丈夫かつ、後で修正がきくクロモリフレーム等々ならまあいいかと思…えないなあやっぱり。運送品質や運転手さんたちの質はすごくいいと思うし信頼もしてお仕事などさせていただいてますが、私の中では「自転車に関しては使いたくない」という業者さんになっています。

 

2) 西濃運輸:カンガルー自転車輸送便
 メリット :専用箱がある
 デメリット:意思の疎通が難しく、危険

 実際に利用したことはありません。
 メリットは大きいですね。前述のクロネコヤマトの弱点を補ってくれるでしょう。専用箱というくらいなので、おそらく雑に積み重ねたりなどなどはしないんじゃないかなあと思われます。案内ページもやる気にあふれてる感じがして好感が持てます。
 料金的には、箱レンタルで 2,100 円プラス輸送料金(関東→南東北で4,010円)と、ごくごく妥当なお値段。
 本来このサービスは、自宅に輪行箱を送ってもらう→自分で梱包する→集荷される→送り先に届くというモノを想定しているようです。fleche 後の宴会を快適にという観点からやりたいことは

 a) 営業所できれいな服を受け取ること
 b) 営業所に輪行箱を用意してもらうこと
 c) 営業所から自転車とよごれものを発送できること

 この三つとなります。案内ページを見る限り、営業所に輪行箱を送ってもらいそこで梱包・発送することは可能なようです。素晴らしい。問題なんかないじゃないか…と言いたいところですが、仕事や体力、交通量の関係上、おそらく fleche のスタート時間を朝 0400 時~ 0600 時に設定される方が多いと思うんですよ。となると、上記 a ~ c を深夜時間帯に対応いただけるところがあるかどうか、ということになります。

 今回あげた三社とも24時間体制の営業所はあります。ので、24時間体制の営業所の近くにお風呂があり、かつ、ゴール証明をとりやすいコンビニがある地点を目標ゴールと定めておけば快適な fleche 宴会ができるというわけです。こういうサービスを用意してくれるなんて粋じゃないの。ありがたいことです。

 意気揚々と、メールで問い合わせしてみましたが、結論から言うと、駄目そうな感じです。

 問い合わせ担当の方は

「こうじゃないとダメだって書いてあるでしょ?」
「前もそれは説明したでしょ?」
「こっちじゃわからないから対応できるかは営業所に直で聞いてくれ」

などという感じ。こちら”の”「何をどうしたいか」よりもこちら”が”「何をしちゃダメか」ばかりの返答で、結局上記 a ~ c ができるのかできないのかさっぱりわかりません。ああ、これはアレだ、メールだからうまく意思疎通できないのかも、と「できれば電話をくれないか」と提案してみたもののスルー。そもそも利用できるかどうかも分からないし、何かトラブルがあった時にこの調子では危なくてしょうがないと判断、問い合わせを打ち切りました。

 その後西濃運輸本社の方からわかりやすく明快な返答は来ましたが、「お客様の声を随時受付中!」と謳っている割に、問い合わせ担当の方からは「声を受け入れよう」という意思は全く感じられず。どうしようもなくなって結局本社に頼る。現状、西濃運輸の自転車輸送便の力の入れ具合はその程度ということなのでしょうね。

 西濃運輸の中の人によると、「西濃運輸」というのは一枚岩の会社ではなく、各営業所はフランチャイズであることも多いとのこと。ので、対応は営業所ごとに異なるし、本社がやっているキャンペーンやサービスについて全く知らないということもあるとのことでした。うーん…ちょっと危ないなあという印象ではありますね。

3) 佐川急便:シクロエクスプレス
 メリット :専用輪行箱がある・対応が迅速明快。
 デメリット:高いか?

 実際に利用したことはありません。
 西濃運輸の足りないところを補った感じですね。案内ページも見やすく、料金も一目瞭然。そして問い合わせ対応が異常に速く(15分)、回答も明快でした。やりたいことはすべてできるし、すべてできる営業所を教えてもらうこともできます。
 問題は初期料金が高いこと。輪行箱 3,400 円プラス輸送料金(関東→東北で 3,800 円)となりますが、輪行箱は一応2回くらいの使用は想定しているみたいなのですよね。来年も使うよとか、引っ越しの時、他のイベントに行く機会がある人にとっては逆に西濃運輸より安くなります。私個人で言えばその機会は確実にありそうです。折りたためば小っちゃくなるということは、行きは輪行、輪行バッグの中に折りたたんだ輪行箱を仕込んでおき、ブルベが終わったらそれで送っちゃう。疲れた体を自由にできたり、飲みに行けたりできちゃうというのは個人的にメリットが高いわけです。

 確かに、佐川急便には何度か煮え湯を飲まされたことはありますが致命的なアレは今のところありません。というわけで、漬物的おすすめは佐川急便のシクロエクスプレスということになります。



 自転車一台15万円から。モノによっては50万とかいう場合だってあります。お金以上に愛着や愛情だってありますしね。大事な愛車をきっちり輸送しつつ、自転車後のお楽しみを享受するにはどうしたらいいか…という何とも享楽的な(?)記事ですが、呑み助系ランドヌールの参考にはなるといいなあ。

 というわけで我々のチームはちょいとゴール地点を変更することになったのです。さぁて選択掃除ルートラボ、と楽しい休日の続きを始めましょうかね。fleche やブルベに参加する人たちの帰り足の手段として輸送という選択肢はアリだとおもうのですよ。

 輪行は場合によっては多大な迷惑がかかる場合もありますし、それこそ目指す電車に乗れないかもしれないというリスクもあります。輪行や輸送、車での自走や自転車での自走などなど、様々な手段を臨機応変に使って、安全に楽しく自転車ライフを楽しみたいものですね。


 うまく抽選に当たったらナイスプレイスでお会いできる方もいるかしら。それを楽しみにしながら、今日はここまで。さぁさぁ、ルートラボルートラボ。

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