2014年8月24日日曜日

BB30: KCNC BB30 アダプターにしてから1年が経過しまして。



 はいどうもこんにちは、漬物さんです。
はやいもんで、BB30 から卒業してそろそろ1年が経つんですね。BB をカッチンカッチン言わせながら渋峠を上ったのは確かに1年以上前のことでした。

 確かあの後、素人メンテをして BB のベアリングに引導を渡してしまい、KCNC の BB30 変換アダプターを買って装着。全く異音もなく快適なロングライド生活を営んでおりました。


 が。


 つい先日、二口渓谷という秋保の奥にある川にベルエキップの皆さんと遊びに行ったときに遭った豪雨の後から、聞き覚えのあるカッチンカッチンという音が再び聞こえてきたのでした。おいおいウソだろ…と思ったものの、考えてみればつけてから一切メンテしてないし、その間に走ったブルベやブルベ試走といえば大体風雨にさらされたんでした。水を使っての洗車もたくさんしたし、フィルタークリーナーの溶剤がBBあたりに落ちてても不思議じゃありません。

 困るのは、ベアリングではなく、アダプタ自体が逝ってしまっていること。KCNC のこのアダプターは、耐久性には期待しないでね的な公式メッセージがあったというような記憶があるんですよね。この場合は完全に買換えです。うーむ、困りました。

 ひとつ 5,400 円のアダプターがノーメンテで一年間持てば、まあ、それはそれで問題ないのでしょうけれど、とにもかくにも何とかせにゃいけません。さっそくバラしてみたいと思います。



 クランクを外してホローテック用BB工具でぐりんぐりんと取ります。工具は1本でもなんとかなりますけど、2本あったほうが絶対にいいです。

 ベアリングのシールド部分を見ると、チョコレート様の汚れが見えます…っていうか、サビよね、これは。

 ちょいちょいと拭き掃除をして、シールドを取っ払います。外周の外側からカッターで浮かせて取る感じです。なるべく傷つけないように…。

 とれました。うわあ。グリスは若干しか残ってませんね。汚れもひどい。おそらくこれが異音の原因でしょう。

 パーツクリーナーで脱脂します。フィルタークリーナーでもよかったんでしょうけれど、水を使いたい場所ではなかったのであえてパーツクリーナー。幸いにしてサビてダメになった感じの球は見当たりません。できれば逆側から外したいんですけどねえ。

 本当ならヴィプロスの対塩水グリスとかを塗ればいいんでしょうけれど、今回は異音発生原因の特定と応急処置と割り切ってデュラグリスをたっぷり塗り混んでまいりたいと思います。

 塗りこみ方は簡単。ババヘラアイスのようにボール部にオイルを擦り付け、回転させ、また擦り付けて…ベアリング内部にきっちりグリスがいきわたるように何度も何度も擦っては回転させ、逆回転させ、また擦り…という感じ。

 イエースイエース。塗りすぎな気もしますが、今回はこれでいいです。潤滑もさることながら、雨水の侵入を防ぎたいという思いもあるわけですよ。

 シールをはめなおします。抑えるだけでカチッとはまってくれますよ。


 逆側も同様に。オイルまみれになるので場所や手拭、洗剤等々の用意は忘れずにー。

 ぱこっとはめ込んで、BB 工具でグリンとまわします。

 クランクを取り付けて、チェーンもつけて完成です。しかし、毎回悩むのですけど、クランクキャップってどれくらいの締め付けが適正なのかさっぱりわからないのよね。ちゃんとトルクレンチ買わなくちゃなあ…。

 はい、元通り。作業時間は30分程度でしたかね。やる気になればすぐ終わるのにやらないのがいけないのよねえ(嘆息



 で、固定ローラーにセットしてまずはケイデンス高めでぐるぐるまわします。前日奥様の実家に突撃するために 50km 走った時には負荷軽めでもカッチンカッチン言ってましたが、特に音もせず。5分ほどの高速回転の後は重い負荷をかけてグルングルンまわします。こちらも特に問題発生せず。拍子抜け。


 今回の原因としてはベアリングのグリスが足りなかった、でいいんだとは思うのです。ただ、外す時に若干アダプターが緩んでいた気もします。考えてみれば、BB用工具は一つしか持ってなかったので、元から比較的緩んだ形でやってしまっていたかもしれません。今回はもう一個工具を買ってちゃんとつけました。ので、緩みが原因である可能性も否めません。

 KCNC の BB30 アダプターは1年しか持たないのか…と思ってましたが、逆です。ノーメンテで1年は持ちますよ、ということですね。メンテをちゃんとしてあげればまだまだ持つと思います。ちゃんとしたBBベアリング用なグリスを買ってこまめにメンテしてあげるのが大事よね。

 というわけで、BB30 の異音に悩んでる皆さんにおかれましては、KCNC BB30 アダプターでそれなりに幸せになれますよ、ということでございます。BB30 もレース等々ではよい規格だと思うのですが、一般家庭においてはなかなか厳しい仕様です。脱 BB30、というより、プレスフィットな BB から卒業したい方にはおすすめできると思うのですよ、ということでした。


 ただまあ、どんなパーツを使ってもメンテをしなければ駄目だというのは当たり前の話でして。楽しみながらメンテしていきたいと思います。





追記: 割り切って、異音がしたらベアリングを外して交換するという手もあります。ベアリングのサイズは Φ25x37x7 となっておりまして…型番的には「6805」と言うサイズ。500円とかで手に入るので、試してみるのも悪くなさそうです。6805LLUや6805LLBだの、調べてみるとなかなか面白い世界な気がしますねえ。セラミックにこだわらず、接触・非接触、鋼板シールドなどなど試してみたい気がしてきました。

2015年11月追記: というわけで、ベアリングをうち換えてみました。ベアリング外しはホームセンターで300円程度の間に合わせ。ベアリングは海外通販で内径24mmのものを用意してみました。こちらこちらの記事参照のこと

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