2013年4月27日土曜日

BRM420宮城200Km 完走記(奥様 Ver. ) Part 2 完結編



 はいどうも、漬物です。奥様の視点からのブルベ完走記完結編となります。




 前回は過呼吸起こして PC2 までたどり着いたわけですが…いやあまあその、かなりのストレスをかけてしまったんですね。なんか読んでて申し訳ないような嬉しいような褒めたいような感謝したいような、何とも言えない複雑な気分ですよ旦那としては。

 しかしまあ、よくやり切ったもんだ。ただまあ、彼女の挑戦はまだまだ終わらないみたいですよ?

 興味のある方は続きをどうぞ。


 


 

○ じわじわ・・・

 PC2を出てからは向かい風だったのですが、下り坂だったこともあり楽に進むことができました。埴輪があちこちに鎮座する藤沢町を通過すると、じわじわなんだか上り坂に。声を出すのもきつくて、旦那様に話しかけられても手を挙げて合図する程度。

・・・あれ?もしかして・・・?

 なかなか進まないと思ってたら、いつのまにか七曲峠に差し掛かってました。そして何度目かの、「足が攣りそう」現象が・・・ここからしばらくの押し歩き。いけどもけども上り坂。PC2でお会いしたO氏にここで「お先に~」と追い越され。過ぎる時間だけが気がかりではあったのですが、どうにもこうにも。このまま歩いても時間のロスにしかならないので、一度休むことに。休んだ先に見えるのは坂だったのですが、脳がマヒしてたんでしょうね。

「よくわかんなーぃ」

の状況でした。でも、ここで休憩入れればまた登れるという思いがなぜか強かったのです。

○ 宮城に帰ってきた!

 七曲峠が・・・やっと・・・終わりました!【宮城県登米市】の標識!!

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 ここからは一気に下りです。宮城に入った途端の悪路。注意しながら、下って、下って、くだ・・・ながい・・・・しかも・・・・カーブがきつい・・・・


 下ハン握って坂を下るのが苦手で、ほとんど握ったことなかったのですが、ここはそうはいかず、下ハン握って下りました。できました。成長したんです。多分。(追い込まれるとできるようになるという良い例)

○ PC3まであと少し

 PC3までは平坦な道が続きました。佐沼に差し掛かった時に、こちらでも選挙カーが。すれ違う選挙カーに手を振ったりして、自分の気を紛らわしました・・そして見えてきたカラオケ屋さん。そこを曲がればあと少しでPC3です。クローズまではあと少し。ここに来るまで「あと少し」が何回あったか(笑)
 見えてきたPC3(ローソン!!)急いでおむすびを買いに店舗の中に。お会計をするときにレジを打ってくれていたおばちゃんに、労いの言葉をもらいました。昨年もPC3だったようで、なんとなく慣れた感じでした。蓄積疲労半端なかったですが、「がんばってね!」の言葉はとても浸み込みました。

○ 刻々とせまる・・・
 
PC3を出たのは16時34分。クローズの6分前です。残りあと40キロくらい。残り時間は3時間。ここでもまた、

・・・間に合わないんじゃ・・・

 えぐえぐ言う私を旦那様がなだめすかしてくれました。ここから、二人旅が三人旅になります。(旦那様Verを参考に・・)もう御一方がいることによって、私に適度が緊張感が生まれましたw

○ 夏も通ったな。伊豆沼(※1)

 話によると、相当な向かい風が吹いていたという、伊豆沼ゾーン。時間の経過とともに

風向きが変わったようで、横風からの追い風。だったようです。あとから考えてみるとそうだったなー。と思いました。ゴールまで残り20キロのところで、またもや足が攣りそうに・・・何度目の休憩なんだか・・旦那様に足をもんでもらって、一本満足バーを半分こ。エネルギー補給というか、完全に気分転換レベル。
 ここでもまた犬の散歩をしていたご夫婦に話しかけられました。珍しいですよね。この格好。奥様の方は終始私に注目。珍しいですよね。女でこの格好。あはは・・・
地元民なご夫婦は休憩地点からゴール地点の距離をよく御存じで、

「あそごまでいぐの?真っ暗になっちゃ~がんばらい~」

と呆れたような、面白そうな、感じで言ってくれました。ラスト頑張れそうだな~とほくほくしながら、よいしょと自転車にまたがり出発です。

○ そうは行かなかった・・・

 長時間の自転車走行のせいか、なんなのか・・・残り10キロ地点でまたもや足がつりそうに・・・もうなんなの・・・PC2を過ぎてからは自分の呼吸に気を付けてきたけど、足だけはどうにもならない・・・

「もう6時過ぎてるから先に行ってちょうだい」

旦那様に伝えたのですが、

「やんだ」

という。正直ちょっと泣きそうでした。やや途方にくれました。停車した自販機の前で人生初の「おしるこ」を飲んで、気を取り直して出発です。

 ラスト・・・!
 
最後の坂が見えてきました。ここを越えればゴール。

「この山が終わったらおわりだよ!」

旦那様に声をかけられました。(実際は越えてからちょっとした坂があったのですが・・・)

 ここから先は私の頭の中は(うごけ・・うごけ・・・)という言葉だけがありました。あたりは真っ暗。完全に自分と向き合う時間が訪れました。ここまで来たのだからなんとか時間内にゴールしたい。旦那様が後ろからついてきてくれています。
 そしてみえたてっぺん。からのーーまた坂。ここでかなり、相当、とてもがっかりしました(笑)
下りは旦那様が先行してくれました。カーブに気を付けながら慎重にかつ急いでくだりました。そして・・・ついに・・・・

「ふみきりぃぃぃぃぃ!!!!!!」

朝に越えた踏切が見えました。ここからあと数百メートル!!!!!!

「旦那様!これはあれだ!まわるよ~まわる~♪」

二人で樋口良一さんの「1/6の夢旅人」を口ずさみました(笑)

 帰還

 朝6時に出発した「池月地区公民館」到着!時間は19時18分。急いでシューズを脱い

でランドヌール宮城さまが待つ和室へ。私たちが飛び込むと、

「きたぁ!」

なんかやきもきさせてた様子・・長い時間待たせてしまって申し訳ないです・・・

二人で正座して、各PCのレシートを提出して、フィニッシュ!

「激闘!200キロ13時間18分」

は無事に幕を下ろしました。・・・あれ?泣き笑いになってないかな・・・?

○ いや~しんどかった。

 全ての手続きが終わってからグローブをはずしたら・・・・・のぁ!!???!?
私の左手がパンパンだぜ・・・点滴をしたときに起きるような、あの浮腫みですよ・・・びっくりした・・かなりきつかったんですねぇ。安心したら咳も出始め、激闘だったことを物語ってました。

○ 機会があったらまた・・・
 
最後の坂、なんと、いつもの倍の速さで登ってました。有終の美ですね。

 終わってみると、もう少し頑張れたんじゃないかなとか、もう走んなくてもいいやとかさまざまいろいろ思います。でも、やってみてよかったし、最後まで私を励まし続けた旦那様の忍耐力にも感謝。機会があったらまた参加してみたいです。

 後日談
 
お世話になってる某ショップの某店長曰く

「300キロからが本当のブルベっていいますよね」

・・・なにおぅ・・・・


マッチを擦った程度ですが、私の闘志がメラッとしたのは少し元気になった3日後でした。



おわり。

(※1) 夏に伊豆沼周りを95㎞程ライドしたことがありまして。その時のことだと思われます。(旦那)
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 さてさて、いかがだったでしょうか。奥様、だいぶ苦しんだようですね(苦笑)。膝痛が発症する私とは違って、足が攣るというのが奥様のウィークポイントか。タウリンとビタミンB1をとれる食事を考えますかねえ。

 というわけで、BRM420 宮城 200 の完走記はこれにて終了です。装備や食事の反省点等々はまた別枠で機会を設けたいと思います。まずは、うちの奥様の健闘と次の目標を見つけたことを寿ぎつつ、今日はここまでとさせていただこうと思いますよ。では、あでゅー。

 






2013年4月25日木曜日

BRM420宮城200Km 完走記(奥様 Ver. ) Part 1



 はいどうも、漬物です。掲題の通り、今回は奥様の視点からのブルベ完走記となります。

 改行等のレイアウト変更くらいはしますが、基本無編集。ノーカット。運悪く(運よく?)ブルベに付き合わされる羽目になってしまった女性はこういうことを思っているのだという一例でもあり、奥様、または彼女をブルベの世界に引き込もうと思った時にはこういうことを相手に思わせてしまう可能性もあるんだぜ…という例でもある気がします。ブルベに参加した女性の体験談は意外に貴重なんじゃないかしら。

 興味のある方は是非下記からどうぞ。

 


初めてのブルベ・泣き笑い。


 33歳主婦が初めてのブルベ(200キロ)に挑戦しました。練習もそんなにできていない・坂なんて大嫌いな、へたれ自転車乗りな私が挑んでいいものかどうか悩みつつも、旦那様の支援もあってどきどきしながら当日を迎えたのです・・・

〇 当日の朝・・・

 午前2時起床。前日は20時30分には寝ていたので睡眠時間はたっぷり。朝風呂に入って、前日に車に積んだ大物以外の手荷物を確認。いざ出発は午前3時15分。コンビニでおむすびとパンを買って道すがら夫婦そろってもぐもぐ。

〇 スタート地点

 午前5時。スタート地点の大崎市岩出山の「池月地区公民館」到着。主催者様にご挨拶に行こうと思って車のドアを開けたものの、すぐにバタン!

寒すぎる・・・異様に寒すぎる・・・
そういえば最低気温0度という表示を見たような気のせいだったような・・・

意を決して外に出れば、息は白いわ冬服なんて着てないからぶるぶる震えるわ・・・本当に走れるのかと、走る前から不安でいっぱい。

 今回のBRM420宮城200キロに参加したのは総勢70人そのうち女性は3名。(多分。お見かけしたのは私以外にお二人)初参加者多数だったようで、大荷物の方もちらほら見受けられる。旦那様いわく、「懐かしいわぁ」とのこと。そういえば、旦那様も初めてのブルベは大荷物で参加してたっけ・・・

 おのおの車検を済ませ、5時45分ブリーフィング。ふと横をみるとまだ蕾の桜の木がありまして、明るいうちにこの木をまた見れるといいなぁ・・ともんやり考えておりました。

まもなく6時。

「ではそろそろ出発してくださーぃ」

 ・・・・え?そんな感じ??マラソン大会のスタートしか知らなかったので、一瞬どうしたらいいのか迷い、

「え?こんな感じなの?」

と旦那様に尋ねる私。

「こんなもんだよ。そしてなかなか出発しないんだw」

との事。確かになんとなく皆さん周りの出方を見てるような雰囲気。迷惑かけないように最後に出発しようかと思っていたのだけれども、出ないなら仕方ないので中間くらいに出発。

〇洗礼・・・

 スタートから500メートル。体がぜんぜんあったまっていないにも拘らず、いきなりの坂。寒くて手はかじかむし、よく見ると草の上に霜が・・・いや・・?雪が。体が温まりきらずに上りきった坂は寝起きに全力疾走レベルの疲労感がありました。かじかむ手をなだめながらのダウンヒル。ちょっぴり温まった体はまたもや冷えひえに。

〇何とか予定通りに

 苦しい思いをしてなんとか上りきった坂のあとは、緩やかな下り坂。遅れをとりもどさなくては!との思いで一生懸命ペダルを回しました。太陽も出てきて凍てつく空気も緩んできた上に風もなし。絶好のサイクリング日和ではあります。全工程が200キロじゃなければ。

 途中、梅・桃・レンギョウが咲いている民家を発見しました。

「桃源郷だねぇ」

なんて声を掛ける余裕をみせながら。予定通りに進んでいることにちょっぴり安心している私。また坂がくることを頭の外においていたからですね・・・

〇まさかの応援

 栗原市岩ヶ崎地区を通りかかった時に、道に並ぶばさま・・・昔若かった女性たちが並んでまして、不思議に思っていましたら、こだまを大いに活用した、「〇〇をおねがいいたしまーす。最後のお願いに参りましたー」の鶯嬢の声が。栗原市は選挙まっだたなかだったのね。なんて思っていたら、通りかかった私たち夫婦にも

「頑張ってね~」

の応援の声。「ブルベに応援なんてないよ」と聞いていたので思いがけない応援についでだとしてもなんだか嬉しくてほっこりしました。ちょっと元気がでたところで、またもや坂が。というか山が。いや、坂でいいのか・・・

〇 トンネルとアドバイス

 今回のブルベで唯一のトンネルに行くまでには、車から見るとかなりの斜度に見えた坂があります。が、自転車で上ってみると存外感じない。前半で元気だし、結構登れるし、覚えたての立ち漕ぎを駆使してよじよじ上っていたら後ろからスイーと来た他の参加者さんに、

「立ち漕ぎは疲れるから止めたほういいよ~軽めでくるくる~」

というアドバイスをいただきました。そうだよね・・まだまだ先は長いんだった。

〇 平泉にはいったでー

 スタートから50キロ地点で私も休憩。二度目の栄養補給。そこから程なく平泉に入るのです。結構調子よく走れているというのがここまでの感想です。ほぼ予定通りに「一関博物館」を右折し、間もなく見えてきたのは「達谷窟毘沙門堂」。車でしか来たことない場所に自分の足で来れるなんて何とも言えない達成感がありますね。それから「毛越寺」を横目に平泉の駅前通を通過し、4号線へ。(ちょっとミスコースして平泉駅の駅前までいったのは内緒)4号線は交通量は確かに多いのですが、岩手県のドライバーさんたちはとても優しくて、しっかり車間距離あけてくれました。信号で停車するときも、自転車が横に入れるくらい開けてくれたり。お国がらなんでしょうかね・・・

PC1についた!

 すでに誰もいなかったですけどね!私的には予定通りにPC1についたんです。そこで

おむすび一つと、早いと思ったけど翼をいただきました。ここまでの補給は「えいようかん」「BCAA飴」「一本満足バー半分」足りてるのかどうかはよくわからないです。空腹感はないけど・・・

PC1~PC2は山岳コース

 ここから先は山。健脚の方には丘?約36キロ位登ったり下ったり・・・途中、旦那様が音楽流したり私の気を紛らすのにあの手この手・・・ごめんね・・・この区間は文化財満載な区間で、余力があって、好きな人には非常に楽しいと思います。
 そして案の定足がつりそうになりここは押し歩きをしました。そんなに長い距離ではなかったかと思いますが・・・そして少しずつなくなっていく残り時間。PC2に向かう道は追い風で、はぁはぁいいながら登る私の背中を押してくれました。が、そこで突然の異変が・・・具合悪い・・・吐きそう・・・
 足が止まってしまった私は先行する旦那様を呼び止め、路肩で休憩。時計をみるとPC2のクローズまで残り時間わずか。旦那様の2回目のブルベを私のせいでDNFさせてしまうのかと思うと申し訳なくて涙が出てきました。「ごめん・・・ごめん・・・」と思っていたら、突然の呼吸困難に。過呼吸になったのだという事は頭では理解していたのですが、対処するためのビニール袋はPC1で捨ててしまっていた。つんでしまったこの状況に軽いパニックを起こしかけていたら、

「はいこれくわえてー」

旦那様にサイクルボトルをくわえさせられました。

「鼻で呼吸しな」

おとなしく指示に従って数分後、楽に呼吸ができる状態に回復。(この人が旦那でよかったと思っていたのは内緒)

「まだ間に合う。大丈夫」

冷静になった頭で旦那様の言葉を聞き、時計とクローズの時間を確認しました。確かに間に合う。いつもなら体調を崩したところで試合終了なのですが、今回ばかりは「最後までやり通す」と決めていたし、旦那様にもゴールしてもらいたい。

 再度自転車に乗りPC2を目指しました。

ついた!!!

 13時11分。PC2に到着。急いでおむすびを買い、コンビニ前でえぐえぐ言いながら

頬張りました。とっても美味しかったです・・・13時22分出発。過呼吸になってしまったこともあり、やや不安を抱えての出発です。


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 はい、というわけで、奥様視点での BRM420 宮城 200 の PC2 までのレポートでした。下線部に注目です(ドヤァ)。次回はたぶん、PC2~ゴールまで…つまりは、彼女が無言になってた区域(苦笑)ですな。旦那としても何を考えていたのか、感じていたのかは気になるところです。

 次回括目して待て!あ、ちなみに画像等は一切ないです。写真を撮る余裕なんかありゃしませんでしたからねえ。


 そんなわけで今日はこの辺で。あでゅー。

 

2013年4月24日水曜日

【ブルベ参加者用】 コマ図ホルダーの作り方

 おはようございます。漬物さんです。どうもどうも。
 なんだかここ数回の記事はブルベ一色になってますが、自転車通勤もきちんと毎日しているんですよ。退勤は…奥様に迎えに来てもらうことが多くなっちゃってますが(汗





 ブルベでいったい何が困るって、ミスコース。脚力と体力に余裕がある人はともかく、我々のような SR(滑り込みランドヌールのほうね)にとってのミスコースは DNF に直結しますからね。かてて加えて、このブログでも何度も言っているように、北はどっちと自宅で言われてもドヤ顔で西を指すような男です。そこを東、と言われても「右か左かで言ってくれよお」と半泣きになるような運転免許保持者です。

 私だけでなく、方向音痴、または、地図が読めない人もブルベは完走しています。とあるひとはガーミン等々の GPS を用い、とある人はキューシートやコマ図を握りしめて走るわけです。

 私はというと、ガーミンには興味がありますが、投資する踏ん切りは付かないし、iPhone が手元にあるんだから電池さえもってくれればルートラボとコマ図を写真にとることで何とかなる!という、「お前ブルベ舐めてんだろ」的な発想でがんばっちょりました。まあ、200まではね、うん、何とかなるしなったんですよ。

 ただねえ、300 とか 400 とか、滑り込みじゃない方の SR を取得するための最難関である 600 ではそうもいかないだろうと思うんですよ。いちいち iPhone 起動して写真見て、電池の残量気にして…なんてのは精神的にもやってられないはず。

 そんな悩みをうちの奥様がサクッと解決してくれました。以下、彼女の作品と設計図を見ながら解説です。

 


 まずは設計図を見てもらいましょう。じゃん。


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 イメージ湧きますかね。これをトップチューブに、こう。


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 ダンシング時に足に当たらず、風の抵抗をほぼ受けない絶妙な場所だったりします。
写真はボール紙でできていますが、薄いプラ板などで作れば強度も耐水性もマシマシになることでしょう。

 欠点としては、コマ図の前後を見ることが難しいこと。次はどこを曲がるのか・目印にするのかだけにフォーカスした仕様ですから、それはそれでアリで重宝するんですけどね。
 あとは耐水性。雨が降ったらコマ図が濡れてしまうわけですが、これはまあ、透明なアクリル板的な何かをバネで止めてあげれば済む話ですけどね。ちょっと考えてみますか。

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 あとはうーん、めくるのがちょっと大変というのはありますかね。上記の状態から

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 こう折り込まなきゃいけないので、走りながらやるのはなかなか難しいかもしれませんが、信号とかで泊まった時にぺぺっとやればいいので、実際の使い勝手は上々です。

 これのおかげで今回のブルベを完走できたといっても過言じゃありません。ハンドル回りがごちゃごちゃして嫌だ、という人にはうってつけのソリューションだと思います。よろしければぜひぜひ。

 では、今日はこの辺で。
 BRM420 宮城 200km のブルベレポート奥様 Ver. はもうちょっと時間がかかるようですよ。では、あでゅー。

 

2013年4月22日月曜日

BRM420宮城200Km 完走記(旦那 Ver. )



 はいどうも、漬物です。BRM420宮城200㎞、何とか完走させていただきました。
ツイッターや Facebook での応援メッセージなどは都度都度読ませていただいてはがんばらにゃ、と励みにさせていただきました。本当にありがとうございます。

 装備に食事に、また、(一般的な社会人としては?)なんとか時間を見つけて練習を重ねてはみたものの、さすがに不安感は隠しきれないまま、当日を迎えたわけです。

 今回はうちの奥様を

「佐渡ロングライドって楽しそうだよね?」


「佐渡はおいしいものもあるし楽しいだろうねえ」
「でも、100㎞ 位完走した証明がないと参加すらできないらしいよ」
「100km 以上のイベント?ああ、ほら、昨年俺が参加したブルベってのがあるよ。」
「辛かったけど、アレはいいもんだ。うん(遠い目をしながら)。」

 などと言葉巧みにだまくらかして参加してもらうことになりました。しめしめ。

 私よりずっと運動神経はいいんですよ彼女。ただ問題は、体力がないこと。私と付き合う前はそりゃあひどいもんでしたよ。冬になれば暖房ガンガン効いてる部屋で一人で冷たくなって体調悪い、夏になれば汗ひとつ出せずに熱が身体にこもって体調悪い、食事なんかまともにとれずに常に胃が痛い…っていうレベルでしたからね。それがここまで体力を取り戻したのは、もちろん 俺のおかげ 本人の努力の賜物なのであります。

そんな奥様にも BRM420宮城200㎞ のレポートは書いてもらいますので、乞うご期待。今回は、私こと漬物目線でのレポートです。かなり長くなりますよ。

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↑奥様画。口から何かでそうって言ってたけど、相当プレッシャーだったのな(笑)

 


 

■ 4月19日(金)


 部下の女の子に「明日頑張ってくださいね!」と背中に声をかけられながら逃げるように退社。自転車にまたがりくるくる回しているとなぁんとなく左ひざに違和感。昨年のブルベは PC1 到着時点ですでに膝に激痛が走るレベルで、その後 160㎞ 程度地獄を見たトラウマだと思うのよね。だから物理的に痛めているわけでもなんでもない、単なる精神的なもんだこれは…と自分に言い聞かせて家に到着。
 すぐに自転車、空気入れ、各種荷物を車に詰め込んでると歯医者に行っていた奥様帰還。二人で忘れ物チェックなどしながらえっちらおっちら車載車載。


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 ここら辺は手慣れたもの…とはいってもお互いに「あれ持った?これ持った?」などと若干狼狽気味。


 その後、予定通り親子丼を食し、遠足前の小学生よろしくなかなか眠れないのだけど、とにもかくにも 2030 時には消灯とあいなりました。


■ 4月20日(土曜)


 0230時に起床、お風呂に入ってさっぱり。事前に用意しておいた服に着替え、


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 変態1号の出来上がり。2号もちゃくちゃくと準備を重ね、荷物の最終の最終チェック。意外に心配性なのね我々ってば。さて出発だ。


 途中でコンビニによってごはんを調達しながらゆるゆるとスタート地点の「池月地区公民館」へ。到着後、まずはスタッフの皆さんにご挨拶。その後、いそいそと自転車を組み立てて、他の自転車を視姦したり、挨拶したり、車検を受けたりしながらスタートを待ちます。いろいろお会いしたかった人たちがいたのですが、いまいち特定できず…。


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 この時気温2℃。 寒さに震えながらブリーフィング。山は凍ってるかもしれないから気を付けてねーとのこと。(( ;:⊙;д;⊙)):; < シンジャウ

 じゃーそろそろスタートしてくださーいの掛け声に三々五々動き出すランドヌールたち。我々もたらたらと出発。最後尾スタートを目指したんだけどなー。


< PC1 まで >
 スタート後はいきなり山。我々は完走のみを目指しているのでちんたら上る。気温も気温だからねえ…と霜が降りた山を見て違和感を覚える。「これ霜じゃなくて雪降ったんだわ昨晩。」と気づいてしまった。指はすでにかじかんできてるし、つま先には感覚がない。これがアレですか、噂のアイスブルベってやつですか…と泣きそうになりながらゆるゆる登る。奥様も朗らか、調子は悪くなさそうだ、と思ってたら空から飛来物が。なんぞ?と思って上を見上げると、送電線についていたつららがばらばらと落ちて来てやがる。なんという悪環境。ただまあ、溶けて落ちてきてるってことは、確実に気温は上がってきてるというわけだ。頑張ろうと思ったころにダウンヒル。指の感覚は完全にお亡くなりに。

 そうこうしているうちにだんだんとおてんと様がノリノリに。あたりは朝もやに包まれるなんともいえない幻想的な感じ。指の感覚も足の感覚もないけどなんか気持ちいい!シャカシャカペダルを回しながらずんずんと進んでいく。奥様のほうが寒さには強いようで、いつの間にやら指ぬきグローブ着用してやがる。いつもは末端冷え症だなんだというくせにー。

 とはいえ、確実に体力は削られているようで、話しかけても返してくれない区間もございました。彼女の体力、精神力も限界だったのでしょうが、私の精神力がガンガン削られるっつう話でございますよ(泣)。

 道端に咲く花や水仙に心洗われながらなんだかんだであっという間に平泉。渋いほっかほっか亭前で記念写真。


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 奥様の計算した、19㎞/h ペースで走った場合のシミュレーションによると、オンスケジュールどころかちょっと速いとのこと。お、これはいけるんじゃないか?という手ごたえを感じつつ、PC1 へ向かいます。


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 これまた予定時間より 4 分速く PC1 へ到着。夜練の成果なのか、食事の工夫の成果なのか、俺の苦労が報われたのだなと心の中で泣きながら笑顔で奥様とおしゃべり。おにぎりをもってご満悦である。おいおいこのまま何のドラマもなく余裕でゴールしちゃうのかい我々は。

 もちろんそんなわけはない。PC1 から PC2 の間には何があるか。そう、山だ。山以外何もないといっても差し支えない。その事実をきれいさっぱり忘れ、意気揚々と PC2 へ向かうのであった。

< PC2 まで >
 登りに次ぐ登り、下りに次ぐ下り。なるほど、ここが足を使わせ体力が削られるというポイントか。予報ではそろそろ風が吹くはずではあるものの、山の中だとあまり関係ない。サクサク進むかと思いきや、ここから奥様の体力が怪しくなる。えいようかんをたべさせてみたり、塩サプリを飲ませてみたりするものの、呼吸が苦しい、気持ちが悪い、足がつりそうだなどなどトラブルに次ぐトラブルで多めの休憩を取る。笑い話を振ってみたり応援してみたり、(本人には失礼な言い方かもだけど)いろいろとなだめすかしてみるもののテンションは相変わらず低いまま。それでも、何とか気丈に頑張ってる姿は「なんか…ごめんな…」という気分にさせられてしまうものです。いやいやいや、俺がテンションさげてどーすんだ。だがしかし、話しかけられすぎてもウザいよね…どうしようかなあ、むちゃだったかなあと思考は限りなく後ろ向きに。私の SAN 値、じゃなかった、精神力がごりごりと削られていったのでありました。

 そんななか、PC2に近づくにつれてブルベ参加者の証、反射ベストを着た方が2名3名と対向車線を走ってきます。「おつかれさまー」だの手を挙げるだのしてご挨拶。そうそう、この感覚は私は好きです。名前も知らないし素性も知らない人たちだけど、やっていることは全くいっしょ。それぞれの事情、それぞれの苦しみがありつつも同じ目的に向かってる人たちがいるというのはそれだけでなんかこう、力づけられるもんです。

 そしてこの時間帯は我々にとっては追い風、彼らにとっては向い風。機は我らにありとばかりにさわやかに「追い風だし、行こうぜ(きらーん)」と話しかけようとした矢先「呼吸がね、できないのー」と奥様。

 すわ何事。本人申告は過呼吸。ビニール袋があればいわゆるペーパーバッグ法をやりゃあいいのでしょうが、あいにく小さなものしか持ってない上に、ペーパーバッグ法自体は確かあまりお勧めしないとか書いてあったよな、と一瞬の逡巡のうちに、サイクルボトルを加えさせて鼻だけで息をするようにと指示。過呼吸っていうんだから呼吸の回数や量を少なくさせりゃいいんだよ―ということではまったくありません。

 ガチな過呼吸はともかくとして、「のような症状」については一種のパニックみたいなもんだからほっておけば症状自体はしばらく待てばなくなるらしいのです。ので、私がやったことは「こうすれば大丈夫だから安心安心」というたんなるおまじない。「何か対処がされた→じゃあ徐々に大丈夫になるんだ」と暗示をかけただけ。功を奏したのか、すぐ普通に戻って深呼吸できる状態に。よーしよしよし。

 だいたいこういうことが起こるとうちの奥様はテンションが下がって「もう DNF でいいよー」とか言い出すんですが、なんと、自主的に自転車にまたがり PC2 へ向かい始めたじゃありませんか。

 ほうほうの態でようやく PC2 にたどり着き栄養補給。予定時間より 30 分ほどビハインド。PC での補給は意識して梅干を食べるようにしてみました。クエン酸で疲労物質を除去という自分で自分をだます作戦ですが、口の中のリフレッシュには最高の食品だと思います。本当は自宅のやつを持っていく予定だったんですけどね。1個98円の高級梅干を買う羽目になるとは…。

 我々くらい遅いペースになると、PC で他の参加者なんか見ません。唯一、マシントラブルを気力と体力でカバーなされた O さんとご一緒に。PC1 前でトラブってた姿は、確かに我々、見ました。後から聞いた話では、シートポストを止めるクランプのネジがバカになってしまい、しょうがないから立ちこぎで対処してきたとのこと。途中で治すことはできたらしいのですが、よくまあそんなトラブルがあったってのに間に合うもんです。我々ノントラブルで全速力なんですけどねorz

 ご飯を食べて気力体力を回復した奥様。おりしも風は緩やかな向かい風…といってもどうせ、PC2 から当分は下り坂。大勢に影響はありません。大丈夫、間に合う、間に合うはずだと信じて「間に合わない。漬物に申し訳ない。あたしにつき合わせたばっかりに。」とふなふな言う奥様のケツをたたきながら再スタートです。PC3まで約50㎞、クローズまで3時間30分。15km/h が維持できれば何とかなる…わけですが。

< PC3 まで >
 PC3 に向かうには越えなくてはならない大きな山があります。そう、七曲峠。正直に言うと、あたしゃそれがどこにあるかなんてさっぱりわかってなくてですね。なんか山だなあ、この後に七曲峠ってのがあるのかねと思っていたら奥様が「ねえ、ここって七曲峠じゃないの?」と言い出しまして。土地勘もある彼女のことなのでたぶんそうなんでしょう。「え、じゃあこれ超えれば山終わりなの?よかったよかった、俺これのほかに七曲峠あるんじゃないかって心配してたのよー」という話をしたところで、いい意味で緊張の糸が切れたんでしょうね。大休憩を取ることにしました。一本満足バーなど食べながら、どれくらい歩くか、どれくらいのるか、本当に間に合いそうなのかなどなどいろいろな話ができました。景色はきれいだし、見下ろせば「本当に我々、これ登ってきたんだねぇ」という景色。なんとなく明るい雰囲気になってきたところで山登り再開です。このころ、O さんは私たちに追いつき、その健脚を生かしてあっという間に越していったのでした。

 もちろんこの後は押し歩き。元来我々夫婦は徹夜できるレベルのおしゃべりなので、話をすることでストレスからも解放されるわけです。うし、いっちょのったるかーと七曲峠のてっぺん、我らが故郷宮城県を目指して頑張ったわけなのでした。


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 そして、ようやく、ようやく宮城県へ。あとは下るだけ。風もなく、気持ちよく下れました。気温もまださほど下がってません。ここから先は…街中を通過することになります。そう、信号峠との戦いですが、少なくとも平地だし、風は追い風だし、なんとでもなります。ゴールした時に聞いた話では、PC2~PC3はえらい勢いの向かい風で死ぬかと思ったというお話でしたが、我々の時間帯はむしろ追い風だったのでした。奇跡的。


 交通量にビビりながらもクローズ 30 分前に PC3 に到着。ここまでくれば完走は一応圏内のはずです。「間に合わない間に合わない」とぴぃぴぃ言う奥様に理詰めで反論。


漬物「残りは42㎞で3時間。平均時速いくらで走ればいいでしょうか。」
奥様「んだって間に合わないおん…」
漬物「(#^ω^) 14km/h ですよねー」
奥様「んだから間に合わない…あれ?んでも、んだって、山が!」
漬物「山は1個だけですよねー?平地で 20㎞/h 出すとどーなるでしょーか」
奥様「間に合うの?本当に間に合うの?」
漬物「んだー。間に合うのだー。登りなんて3㎞位しかないってば(嘘。実際は8㎞くらい)。」


 と、サムズアップ。少しは気が楽になったのか、それとも補給食でやる気になったのかは定かじゃありませんが、彼女的にスイッチは入ったのでしょう、よっしゃ行くぞ、というムードに。


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 うーし、こっからの BGM はゆずの「虹」だぜぇとか冗談言ってると、我々を追い越して行ったはずの O さんが合流。途中の道の駅で遊びすぎたんだそうで。んじゃあってことでなんとなーく同行していただくことにはなったものの、我々のペースだと DNF の確立跳ね上がるッスよと気が気じゃないものの、これも何かの縁。ゴールを目指します。


< ゴール まで >
 伊豆沼を左に見ながらひたすらに走ります。風は追い風だったり横風だったりしたものの、走行に影響を与えるレベルでは決してなく。ギリギリ間に合いそうということに焦る私、あくまでも自分のペースを崩さないというか崩せない奥様。ふっと気を抜くと300mくらい二人の位置が離れます。いかんいかんと減速しては振り返り、漕いでは振り返りしながら頭にいろいろな考えがよぎります。もとより奥様を置いてくつもりは毛頭ありません。が、それでも「ここから何 km/h で走れば間に合う、自分にはその力が残っている。」という悪魔のささやきは常に聞こえてきています。私も私でかなり追いつめられてたんでしょうね。


 ここにきてようやく風よけとして私が機能をしはじめ、少しずつではありますが平均速度も上がってきました。このままいければあるいは…と思い始めたころ


奥様「漬物とまって!足つった!」


   ヽ(・ˇ∀ˇ・ゞ) ナンダッテー



 ここまでか…という思いをよそに、近くの自販機コーナーで止まり、足をさすったり揉んだり。自販機をうつろな目で見ていた奥様が「お汁粉…お汁粉が所望じゃ!」と視線を一点に集中させているもんだから何事かと思ったら、缶入りの温かいお汁粉飲料。いままでさんざんぱらおいしくなさそうだのなんだの言ってたくせに何をトチ狂ったのか、選ぶんなら隣の甘酒だろうがよと思いつつお汁粉を購入。

奥様「ごきゅっごきゅっごきゅっ」
漬物「(やべえ、まずいーとか言って盛大に吐くんじゃねえか?)」
奥様「美味いっ!(ぺーっぺっぺぺー♪」

 いやあさすがに…とはいえ、気温はかなり低くなり、体力的にも下り坂な時には有効な飲料なのかもしれませんな。私はツイートするために少し残り、うまくいけば絶対間に合うから!と奥様を先に出発させます。そのあと、O さんも先行。一人残った私もせっかくだからとお汁粉を買って飲んでみましたが、いやあ、これがウマい。奥様の生存本能はすげえなと思った次第。気を取り直して残り時間を再計算。あと1時間で10㎞。10㎞/h で完走ができる…のか。最初で最後の山はどうだったっけ。


Saigonoyama


 これはダメかもわからんね (ㆀ˘・з・˘)


 まあ、そん時はそん時さ。だが計算上 10km/h だぜ?行けるだろ。行けるだろ?ウィンドノーツだろ?まあ、ここでうだうだ言っててもしょうがない。行きましょうかね。


 アームカバーをつけ、手袋を2枚重ねにして準備完了、奥様を追走するも走っても走っても見えない。もう暗くなっており、尾灯の明かりか前照灯の明かりが見えるはずなのに。どこかで倒れてるのか、それともミスコースしたか。ドキドキしながら 35km/h で走るとようやく尾灯が。あらやだ相当がんばってるじゃないの。いいペース!と声をかけたところで山登り開始。最後の戦いへ。


漬物「はい最後最後。思いっきりいっちゃいましょうかー」
奥様「んぬぁあああー!!」


 と雄たけびをあげて奥様が走りだす。おお、速いじゃないの。GENTOS SF-353X3 がその性能をいかんなく発揮。まったく光の刺さない山の中をぺかっと明るく登る登る。あとすこし、あとすこし!


 あっという間に山頂…に怪しげな光。ん?と思っていると O さんが待っててくれました。こんなくらい中で待っててくれるとはありがたい!けど大丈夫だったのかしら。そんな感謝と心配がないまぜになった気持ちを伝える余裕も何もなく、あざーっす!くだりまーす!と一声だけかけて下りへ。


漬物「あとは下るだけ!集中力切らさず行くよ!」
奥様「お、おう!」


 と、言った数秒後に登りが出てくるとはだれが予想したでしょうか。いや、上記標高図を見ればわかるんですけどね…。


奥様「…ぁ」
漬物「こ、これで終わり!本当に終わりだから!」


 信頼関係に微妙に亀裂が入った状態で下る下る。私が先行して路面状況を伝達し、奥様と O さんがそれに従ってルートどりをするという感じ。残り時間は…30分はある!


 下って、下って。


 下りきって見えたのは、最初の曲がり角をちょっと言ったところに見えた、踏切。


漬物「奥様!奥様!踏切!ふみきり!」
奥様「ふみぎりぃぃい(泣」


 

 こうして、1㎞もないくらい先の池月公民館へ到着し、とるものとりあえず愛車を壁に立てかける。自動ドアをあける。ビンディングシューズがなかなか脱げない。受付はどこ?右奥の和室?時間はまにあってんの?わかんない!


 小走りに走ってふすまをトントン。


漬物「失礼しまーす。遅れましたあ!」
スタッフ「おかえりなさい、お待ちしてましたよ!」


 ブルベカード、レシートを提出し、我々夫婦のブルベは終わったのでした。かかった時間はクローズの10分前。完走できたということ。DNF は回避できたということ。要は、成功したってこと!走り切れたってこと!


< ゴール、そのあと >
 スタッフの方、参加者の方と少し談笑。みなさん我々二人が帰ってくるのをやきもきしながら待っていたとのこと。DNF の連絡もないし、時間だけは過ぎていくし、そりゃあそうですよね。残り 10㎞ 地点で電話入れておけばよかったなあ。間に合うかどうかはわかりませんが最後までやらせてくださいって。
 一緒にきてくれた O さんはマシントラブルで PC1 クローズの時間には間に合っていなかったため、結果的には DNF。本人もご覚悟はされていたようですが、ちょっと切ない最後となりました。
 その後少し打ち合わせをさせていただき、解散。外に出ると、なんとみぞれがガンガン振ってるじゃありませんか。このタイミングはまるで我々がゴールするまで待っててくれていたかのよう。そういや、参加者の皆さんはみんな向かい風に悩まされたといっていましたが、我々にとっては風は逆に味方でした。天候に助けられたブルベでした。


 もし、ブルベの神様というのがいるのだとしたら、うちの奥様をいたく気に入ったのかもしれません、なんてね。どうなんでしょうね(苦笑


 とにもかくにも、奥様の初ブルベは無事完走で終了。余韻に浸る間もなく、濡れたロードを自動車に積み、池月公民館を後にしたのでした。


 私にとって今回のブルベは、奥様が主役でした。引きずり込んだことに一定の責任を持つことができて満足ですし、彼女の強さを改めて認識して、凄い女の伴侶になったもんだとしみじみ思いましたし、それはとても嬉しいし、惚れ直しもしました。


 ブルベは辛いし苦しいし。でも、その中に楽しみもあります。人生もきっとそうでしょう。
願わくば、こんな風に二人で、人生というブルベを乗り越えていけたらいいな、と思いました。


 以上、旦那 Ver. のレポートでした。今日はここまで。あでゅー。

 



2013年4月19日金曜日

BRM420宮城200km にむけて(6) 食事!



 はいどーも、漬物さんです。はいどうもどうも。


※ ランドヌール宮城さんから最後の注意事項のメールが参加者各位に届いているようです。チェックされてない方はくれぐれもご一読のほどを。※



 ついに明日…というか、もう今晩から移動する人もいるかもしれませんね。待ちに待ったブルベ開始まであと少しです。


 もうさすがに準備を終えてあとは出走するのみという方が多いかとは思いますが、これまで食事はどうしてました?胃腸が強い方はあまり気にすることもないような気がしますが、私は腸、奥様は胃があまり強くない弱いので対策を立てる必要があったため、結構計画的に食事をしておりました。

 とはいえ、私は別に調理師免許を持ってるわけでも栄養学をマスターしてるわけでもない、単なる料理好きのド素人ですので本当に妥当なものを食べていたかはわかりませんが。

 なんかの参考になるかもしれませんので、ちょっとだけご紹介しておきましょう。
ちなみに、男の料理なのでですね、手抜きどころの話じゃありませんが…。


 


 


 

■ 4月15日(月)
 朝:豆乳、ごはん、生卵、味噌汁
 昼:ごはん、ウィンナー、(漬物のみ:豆乳+プロテイン)
 夜:豚肉ときゃべつと玉ねぎのレモン生姜しょうゆ炒め、ネギと豆腐の味噌汁・豆乳


 豚肉にはビタミンB1が含まれており、疲労回復の効果があります。また、動物性のたんぱく質の摂取という観点からも有効だと考えました。玉ねぎには硫化アリルが含まれており、これがビタミンB1と結合するとアリチアミンという物質になります。これがビタミンB1の吸収を効率よく高めてくれるのだそうです。
 ただし、豚肉には疲労物質の原因となるピルビン酸というものも含まれており、食べ過ぎると疲労回復どころか披露してしまうそうです。レモンはクエン酸が含まれており、これがピルビン酸と結合するとクエン酸と同様の働きをするとか。
 キャベツと生姜は健胃剤として昔から親しまれていますからね。奥様の胃へのダメージも極力少なくできることでしょう、というのがこれを主菜にした理由です。
 味噌汁の具としてチョイスした豆腐は鉄分を補うためです。奥様は若干貧血気味のようなので、血を作る作用だったりヘモグロビンがどうたらこうたらの関係上、鉄分を多く摂取してもらおうと思ったわけなのでした。


■ 4月16日(火)


 朝:豆乳、ごはん、卵黄と海苔の入った納豆、味噌汁、プルーン
 昼:ごはん、豚肉ときゃべつと玉ねぎのレモン生姜しょうゆ炒め(漬物のみ:豆乳+プロテイン)

 夜:鶏と高野豆腐のトマトソース煮、青梗菜とえのきの味噌汁・豆乳

Img_1867



 奥様が寝起きの吐き気を訴えるので、貧血からくるものか?と推測。卵黄、納豆、海苔は食品の中でもトップクラスの鉄分含有量であるため、当分朝はこれで。一応追加でプルーンも摂取してもらいます。昼の弁当は昨晩のものを。時短時短。
 夕食は朝にぱぱぱーっとつくったもの。鶏肉でタンパク質を、トマトソースで鉄分を。高野豆腐はスーパー食材なんですよ。これで鉄分とタンパク質、アミノ酸が一気に取得できるうえに消化吸収もよいというわけ。ちなみに玉ねぎも入ってます。なぜなら…というのはこちらで見てみてください。ちなみに、タンパク質は筋肉を作るために摂取しています。あと美肌。
 青梗菜は…冷蔵庫の都合上です。野菜室にあったのを小松菜だと勘違いしてて、鉄分摂取だーと思ってたんですけど、青梗菜でした。美味しいから良しとします。

■ 4月17日(水)
 朝:豆乳、ごはん、卵黄と海苔の入った納豆、味噌汁、プルーン
 昼:ごはん、鶏と高野豆腐のトマトソース煮(漬物のみ:豆乳)

 夜:漬物:生姜焼定食 奥様:チキンソテー定食@大戸屋

 朝は変わらず…なのですが、朝食中から奥様が気持ち悪いとのこと。納豆がアレなのか他の要因か…といろいろ調べてみたところ、調整豆乳が悪いのではないかとあたりをつけ、無調整豆乳に変更することに。
 ただし、昼に弁当を食べた時には何ともないとのこと。うーん。食材の買出しをしたのと、気分転換のために外食。それぞれ食べたいものを頼むことに。
 夕食を食べ終わっても気持ち悪さがないとのこと。いつもの食事との違いを考えると…ああ、最初に冷水が出てくるよね、食事が来るまでに飲み干してたよね…ってことは水分たりないんじゃね?ということで水分を食中に摂取してもらうことに。

■ 4月18日(木)
 朝:無調整豆乳、ごはん、生卵、もやしのお浸しと味噌汁、プルーン
 昼:ごはん、玉ねぎと鶏との塩蒸し、たくあん(漬物のみ:豆乳)

 夜:玉ねぎとツナマヨとシメジのパスタ、レタスとわかめのサラダ

 朝のもやしは冷蔵庫の都合上。あと、食物繊維が足りないかな?と思ったため。玉ねぎと鶏の塩蒸しは昨晩食べるつもりで朝に仕込んでおいたもの。効能は上記のとおり。奥様から食前食後の気持ち悪さはなくなったという嬉しい知らせを聞いたので、夜は炭水化物をとるためのメニュー。玉ねぎばっかりとはいうものの、1日に摂取してるのはせいぜい1個。問題ないでしょう。わかめで鉄分を、レタスでたまにはしゃきしゃきした食感を。ツナとシメジも鉄分多めの食材なのでこれも一緒に混ぜ込んでしまいましょうということです。マヨネーズは…脂肪は多いし害悪の象徴、ダイエットの敵のようにみられていますが、意外に脂肪燃焼効果だのなんだのあるらしいですよ。まあ、、たまには食べさせてくださいよってことで。漬物のソウルフードなんですよ、ツナマヨパスタ。

■ 4月19日(金)
 朝:無調整豆乳、ごはん、卵黄と海苔の入った納豆、味噌汁、プルーン

 昼:ごはん、しそわかめ、たくあん (漬物のみ:豆乳)

 夜:親子丼もどき、ネギの味噌汁

 朝ごはんは変わらず、鉄分マシマシメニュー。昼はおかずを少なくして、ご飯のスペースを確保。夜は親子丼です。タンパク質、炭水化物が摂取できるのはもちろん、消化のことを考えるとこれが良いかと思われたので。本当はパスタを考えていたのですが、いかんせん消化が良い食材とは言い難いんですよね。食べて2時間もしないうちに就寝する予定なので、消化の良さが最重要、栄養素はその次に重要というプライオリティなのです。

■ 4月20日(土)

 朝:無調整豆乳、親子丼もどき、水、プルーン

 いよいよ当日。腹持ちの良さと消化の良さ、それから睡眠時間の確保を考えると夕食時のおかずを流用する方向で行きます。ザ☆手抜き。起床が0200時、朝ごはんを食べて出発するのが0330時くらい。スタート地点まで2時間。スタート前にはもう少し食料を補給します。



 んー、栄養分としては鉄分とタンパク質ばかりに偏っている気がしますが、「筋肉と血を作る」≒「体力をつける」という意味ではいいんじゃないかなあと思うのです。炭水化物も三食必ず食べているので、カーボローディングという意味では成功しているはずなんですけどね。

 あとは実際に走ってみてから。
 ブルベが終わった後に「この食事内容はアレだった…」「こういう栄養素をとるべきだったのに…」となるかもしれませんし、「あの食事があったおかげでがんばれた!」となるかもしれません。今のところ、今のところは、ドヤ顔で「へっへっへ、食事にも気を使わないと完走できませんよオホホ」と言える気がします。するだけですが。これで DNF したら目も当てられませんなぁ。

 いずれにせよ、スタートまであと 24 時間を切りました。ちょっと風が強いようですが、無事故で楽しいブルベにしていきましょう!

 次回更新は速報形式です。DNS したのか、DNF したのか、完走できたのか…をお知らせしようと思いますよ。では、あでゅー。



※ ちなみにですが、アルコールはほぼ摂取していません。漬物さんが断酒するなんて青天の霹靂ですね。ビビりっぷりがよくわかります(苦笑

2013年4月18日木曜日

BRM420宮城200km にむけて(5) 装備、携行品チェックリスト

 はいどうも、漬物です。ブルベまであと2日となりました。
夫婦ともども頭の中は今週末のことでいっぱい。アレが必要じゃねえかこれはどうなんだ、それよりなにより身体の準備が足りないんじゃないか…などなどと右往左往しております。



 私は曲がりなりにも 200km は完走したことにはなっていますが、かえすがえすもあれで良く走り切れたよなぁと思ってます。奇跡ですね。ですので、アレはノーカウント。今回が初ブルベくらいの意気込みで準備してます。テーマはもちろん今回も「誰にも迷惑をかけずに生きて帰る」です。ブルベはいつだって、サバイバルだと私は思っています。



 サバイバルには装備と携行品が大事になってきます。今回は何を持っていきましょうか。


 



 以下、チェックリストです。


< 身に着けるもの >


  • ビブショーツ

  • ロングタイツ(一応)

  • 速乾性インナー

  • レーシャツ

  • アームウォーマー

  • 汗止めのバンダナ

  • ウィンドブレイカー(モーフィスジャケット)

  • 反射ベスト

  • ヘルメット

  • (指ぬき)グローブ

  • アイウェア

  • コンタクト(予備含む)

  • 少しだけ厚手の速乾靴下

  • ビンディングシューズ

< バイク装備品 >

  • ライト(GENTOS SF-353X3)

  • ライト(HL-EL340:持っていくかまだ迷ってます)

  • 尾灯

  • バルブにつけるタイヤライト

  • サドルバッグ

  • iPhone 用ハンドルバッグ

  • カエルのお守り

  • サイコン(漬物:GIANT AXACT Pro+ 奥様:CATEYE CC-RD400DW)

  • コマ図めくり機(奥様お手製。奥様のみ。)

  • ボトルケージx2

< 携行品(2人分です) >

  • ツールボトル(チューブ、ドライバー、アーレンキー、タイヤレバー、CO2インフレーター:漬物のみ)

  • チューブ修理キットx2

  • CO2ボンベx3

  • 自転車の鍵x1(漬物のみ携行)

  • 保険証、保険証入れ(ブルベカードをここに入れます)

  • 現金

  • 鎮痛剤・花粉症の薬(漬物のみ携行)

  • テーピングテープ(漬物のみ携行)

  • ガムテープ(タイヤが裂けた時用:漬物のみ携行)

  • チェーンオイル(漬物家では AZ のチェーンソーオイルが標準です)

< 飲食物 (2人分です)>

  • 水500mlx3

  • アミノバリュー350mlx2

  • 一本満足バーx2

  • えいようかんx2

  • なんかがりがり系のお菓子x1

  • Kentai の塩サプリx4

  • 粉のまま飲めるVAAMx2

  • ウイダー  ENE-AIDx2

  • BCAA 入ってます的なスポーツドリンクの粉x1


 うむ、こう見るとずいぶんありますね。ベテランのランドヌールからすれば明らかに持ちすぎだろうと思われる装備でしょう。装備を実際に使うか使わないかは実はあまり関係なく、こう、精神安定剤みたいなもんでございますよ。もう少しなれたら荷物を減らすことも考えますが、今はこれでいいはずです。むしろ、まだ足りないものがあるんじゃないかと不安だったりもします。

 輪行袋を携行物に入れていないのは、ゴミ袋とガムテープで簡易的な輪行袋を作り、スタート地点までどちらか一人が帰るつもりだからです。何が原因でDNFするかはわかりませんが、どちらかが自走できるのであれば、自走できるほうがスタート地点に戻り、車でもう片方を回収するという方式をとりますよ。夫婦なればこそ、ですなあ。


 というわけで、装備についてはこんなもんでしょう。
画像入りで記事にしたほうが実感はわくのでしょうが、それはまあ、別の機会にでも。

 あと42時間後か…緊張するようなわくわくするような、よくわからない昂揚感がありますが、今日も早めに寝てゆっくり休みたいと思います。


 では今日はこの辺で。あでゅー。

2013年4月14日日曜日

iPhone の GPS 精度が悪い原因とその対策

 はいどーも、漬物です。こんばんわ。今日は風は少し強かったものの絶好の自転車日和でしたが、我々夫婦は来週のブルベに向けて買物やお参り、自転車のメンテにいそしんで負ったわけです。どうしてもほしいものがありましてね…。



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 カエルのお守り。そう、無事カエルとかけたお守りです。仙台のアーケードの中にある、三瀧山不動尊で売っていたのを取り付けてみました。DNF になるにせよなんにせよ、無事帰れますように。



 さて、今日は前記事の検証結果。結局 Runkeeper のマップがあんなに乱れた原因はなんなのか。これを一つ一つ検証していこうと思います。

 



 

■ アプリのせい?
 純粋に、アプリの GPS 処理がアレなんじゃなかろうか…ということで、下記アプリを並行稼働して差異を見てみましたよ。



 結論から言うと、Runkeeper と同様か、それよりもひどい結果になりました。

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※ 左: Cycle Watch Lite 右:RunKeeper

 ちょっと話がずれてしまいますが、GPS 以外の機能においても、Runkeeper から乗り換えたいなあと思うような機能はありませんでした。個々の論評は避けますが、Runkeeper 優秀だわなあ、うん。

 つまりは、アプリの GPS 信号取得の実装方法の違いとかではない、ということで、Runkeeper が悪いということではない、ということがここから言えます。

■ 設定のせい?
 Apple 社によれば、時計が不正確だと位置情報を正しく利用できませんということなんですよね。まんまと時刻を自動設定にしていなかったので、これを機会に自動にしてみましたよ。意気揚々とログを取って見たのですが、これも大きな原因とは言えない状態です。実は上記「アプリのせい?」の画像は、時刻を自動設定にした状態での結果です。つまり、これはあまり関係ないということですね。
 WiFi の設定についても、ON にしたほうが精度が上がるということで ON にしてみました。あまり変わりません。結局、下記のような揺れというかなんというかが出てしまいます。

1233

 あたしゃどんな道なき道を突き進んでるんだっていう…設定がどうこうという線もなさそうです。となると残るは、環境のせいということになりますが。。

■  環境のせい?
 ケースねえ…。確かに、私が今使っている iJacket については、これが原因で GPS が動かないという事例もあったようですし。いやあ、まさかまさか…とは思いつつ、外して計測してみることに。

Img_1865

 おおう、あんだけ乱れてた GPS の軌跡がちゃあんとなっています。えええ、マジで。そんな単純な理由だったの…?つまり、アルミ成分が含まれているケースを使わなければ GPS の本来の精度が発揮できるってことですか。

 納得いかない…と思いつつそのまま3日ほど運用してみましたが、まったくもって問題のないログが取れています。うーむ。

 というわけで、検証した結果、iPhone の GPS 精度がわるいとお嘆きの皆様におかれましては「ケースに電磁・電波を邪魔する素材が含まれているものは使用しない」ということも一度ご確認いただければと思いますよ。


 おかげでまた快適な RunKeeper 生活に戻れます。疑ってゴメン。これからもよろしくーと RunKeeper に頭を下げたのでした。


 きょうはここまで。では、あでゅー。

2013年4月9日火曜日

iPhone の GPS 精度が悪い原因を切り分ける



 はいどーも、こんにちは。漬物さんですよ。はいはいどーも。
ここのところの春風はなかなかに激しく、自転車通勤もかなりの厳しさを求められました。ほんと、今年の春は風が強いですねえ。ブルベの時にはぜひ無風でおねがいします。むふ。

 さて、RunKeeper という GPS ロガー的な iPhone アプリがあり、ランナー時代から愛用していたわけですが、先月くらいから絶不調でございまして。何がって、GPS 精度が破壊的に悪いのです。本来、WiFi を用いるとデータ精度がよくなるはずが、逆に悪くなる始末。iPhone の再起動をしたりアプリを入れなおしたりしてもとんでもないデータを吐き出すようになってしまいました。たとえばこんなの。

1
※ 本来通った道は青線。赤線は RunKeeper が補足したもの。


 まあ、強風の影響で地磁気が乱れて云々というのももしかしてあるかもしれませんが、いくらなんだってこれは酷い。かれこれ 4 年ほど付き合ってきましたが、ちょっと我慢の限界…と言いたいところですが、何もアプリのせいではなく、iPhone 本体の問題かもしれませんし、一時的に Runkeeper にバグが混入しただけかもしれません。

 まずは問題の切り分けをしましょう、ということになったわけです。

 



 そも、iPhone の GPS での測位は、AGPS(Assisted-GPS)という仕組みを用いられています。簡単に言うと、GPS 衛星ではなく、地上にある基地局と通信することで精度と GPS 信号補足スピードを上昇させているというものですね。さらに WiFi をオンにしておけば、公衆 LAN 等からも補足、つまり、Assist を受けることができる…というのが、この機能の特徴です。


 わりに私の場合、 WiFi を入れると「うちゅうの ほうそく が みだれる!」と言わんばかりに精度が落ちます。何なんでしょうね。


 iPhone の GPS 精度が悪くなった場合の対策としては、


1) iPhone を再起動する
2) アプリを入れなおす
3) きちんと GPS を補足してから記録(アプリ)をスタートする


 などなどが言われており、もちろん全部試しました。でもこの態たらく。冷静に振り返ると「漬物の iPhone 壊れてるのと違うか?」という状態ですね。


 ここであれやこれやと試す前に、問題の切り分けを行いましょう。パッと考えられる GPS 精度のみだれの原因としては…


a) iPhone の GPS センサーが壊れている
b) iPhone の設定がよろしくない
c) アプリの GPS 信号の取り扱いがよろしくない
d) 使用している環境がよろしくない


 という4つかな、と思われます。これらを一個一個検証していけばいいわけです。


 さてどうしようかな…簡単にテストできそうなのは、c) でしょう。iPhone 上で同じように GPS を用いて軌跡をトレースするアプリを並行で稼働させて、記録の差異を見ればいいわけです。ここでもし差が出るのであれば、アプリ側の問題と断じてもいいでしょう。
 ただまあ、GPS はあくまでも自分が即位した情報を発信しているパーツにすぎません。それを各アプリが素直に受け取って処理しているのであれば、そんなに差は出ないはずですけどね。


 次に考えられるのは b) です。実は1つだけ心当たりがありまして。Apple による「iOS 6:位置情報サービスについて」のページを読むと

デバイスに設定されている日付、時刻、および時間帯が正しいことを確認します。(中略)可能であれば自動設定を利用してください。

 電池を少しでも減らしたくない私は、この自動設定を切っているんです。でもなあ…今の iPhone にしてからずーっと日付・時刻の自動設定は OFF にしてたんだけどなぁ。まあ、これも簡単に試せそうなので、やってみることにしてみましょ。


 a) の検証は難しそうです。完全に壊れているのであれば、そもそも GPS で即位できないでしょうし、宮城県が宮崎県になってるっていうレベルでもありませんしね。ちょっとこれはおいておきます。


 d) については、通勤経路はほとんどがだだっ広い河川敷等々なので、GPS を可視できないという問題ではないはず。だとすれば、ケースが悪いか、胸ポケットに入れているのが悪いかのいずれかってことになる。ちなみに、今私が使っているのは、iJacket と呼ばれるケースで、これのせいで GPS 精度が悪くなったという体験談もあったりする。ふむ。


 さて、まとめると…想定される原因と試してみることは以下のようになる。


あ) アプリのせい → アプリを並行稼働して差異を見てみる
い) 設定のせい → 時計を自動設定にして様子を見てみる
う) 環境のせい → ケースを外してみる・なるべく外に露出する


 とりあえず本日は、時計を自動設定して様子を見てみましょう。明日の朝はケースを外し、胸ポケットではなくメッセンジャーバッグの外側につるしてみましょう。アプリについては…まずは、自転車用にいい塩梅のアプリを探すことから始めてみましょうか。


 というわけで、iPhone の GPS の精度を我慢できるレベルにするための戦いが始まったのである。括目して待て次号。


2013年4月3日水曜日

雨のジテツウ装備



 はいどーも、漬物さんです。いやー、雨ですねえ。雪ではなく雨が、しかも少し暖かい状態で振ってくれる日を、実は私心待ちにしておりました。

 以前の記事で導入した、サイクルベースあさひさんのプライベートブランド商品 ロード・クロスバイク マッドガード リア用を導入したうちの通勤車両はこうなっておりまして。

Img_1833

 心もとないなあと思いながらもその威力が本当に発揮されるのかどうか、わくわくしてたんですね。

 かてて加えて、これまた以前の記事でご紹介した dhb - Blok 18 リットルメッセンジャバッグ の雨用装備がついに日の目を見るわけです。その他にもいろいろありまして、ちょっとまあ、まとめて書いてみようと思いますよ。

 



■ フェンダー
 いやもう、文句なしです。ちゃあんと雨をはじいてくれてまして、ケツが冷たくなることもバッグに泥はねがつくこともありませんでした。980円の割にはいい仕事してくれます。そう考えると、心もとないと思ったその小ささこそが、この商品の最大の魅力になるわけですね。ロードにつけてもさほど違和感ないでしょうし。これは成功でした。


■ メッセンジャーバッグの雨用装備
 こちらも文句なしです…って、雨用装備ってなんのことやねんという方のために写真で解説しましょう。


Img_1845


バッグをひっくり返すと


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 下のほうに怪しげな裂け目がありまして


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 黄色い何かを引っ張り出すと


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 こんなものが出てきます。広げてみると


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 こんな感じの防水シートが出てくるというわけです。これのおかげでバッグそのものも、もちろん中身も濡れることがありませんでした。ちなみに、すぐ乾くのでさっと元に戻せます。グレイト。こんだけの小ネタもあって容量もいっぱいあって3千円以下というのは驚異的ですね。うんうん。


■ ジャケット
 私、たぶん dhb のファンなんでしょうね。欲しい機能を満たしてくれるさまざまなソリューションのなかで、一番安価というのはやはり、嬉しいわけですよ。貧乏人と嘲笑うなかれ、これ、侮ることできないくらいいいもんですよ。
 ちなみに、商品名は dhb - Signal ジャケット 。単純に奥さん用の春~夏用のウィンドブレーカーが欲しかったんですよ。試しに買ってみたらこれがいい塩梅どころかすごくいい。思わず自分の分も買ってしまったわけです。
 外からの風は通さないし、中の空気を逃がすためのジッパーはついてるし(まあそれでも若干蒸れますが)、バックポケットはあるし腰の部分は絞れるし…何より激しく目立つというのがいいですね。いや、注目を浴びたいわけじゃないですよ。


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 目にいたいくらいの蛍光イエロー。これを着てれば事故にあう確率もだいぶ減るはずです。ちなみに、夜間はこうなります。


Img_1852


 うおっまぶしっ。安全第一でございます。サイコーです。ちなみに私は身長 170cm ですが、Sサイズでピッタリでした。ご参考までに。


 で、これ、地味に撥水機能もついておりまして、まったく濡れませんでした。また、ぱっぱっとジャケットを振れば水滴も吹っ飛ぶので、そこも併せて非常にいい塩梅です。雨合羽代わりとしてもアリです。


■ ズボン
 初めてロードでロングライドしようとしたときにセブンイレブンで買ったものなんですが…


Img_1853


 穴、開いちゃいました (◞‸◟;)
 一番擦れたりする部分でもありますから、これはうん、しょうがないんでしょうけれどね。自転車専用品ってあるのかなあ…。何かおすすめあれば教えてください。


 さて、そんなわけで、これだけそろうと雨のジテツウも全く問題なくこなせちゃいます。今日は雨風がすごかったのですが、俺いつ濡れるのかな、アレー濡れてないなー快適だなーうふふーとはたから見たら確実に変態視されるような雰囲気で自転車をこいでました。やー、たのしかったなあ。ただ…靴はずぶぬれになっちゃいましたけどね。次回雨の時には、ここら辺の対策もしていきたいと思います。


 雨でも憂鬱がらずに会社に行く準備ができるってのもいいもんです。危なくない範囲で、雨の自転車通勤もぜひ体験してみていただければと思いますよ。


 では今日はこの辺で。あでゅー。

 
 


2013年4月1日月曜日

3月月間実績を振り返る

 
 おはようございます。漬物樽の中の人です。


 いやあ、ようやく暖かくなってきてくれましたね。昨日はあいにくの雪でしたが、雪の降った次の日にこの気温であればまったくもって問題ありません。そろそろジテツウ冬装備も徐々にいらなくなってきますね。佳きかな佳きかな。

 3月は雪も少なく、寒さも多少は和らぎ、環境的に自転車にとってはいい季節でした。花粉さえなければ…ね。さて、前月をいつもの3指標でもって振り返ってみましょう。

自転車走行距離
ランニング走行距離
体重・体脂肪の推移




■ 自転車走行距離

 408.5km となりました。2月と比べると 220㎞ 多い走行距離。素晴らしい。目標もばっちりクリアーです。これは4月のブルベに向けて「夜練」と称して夜な夜な夫婦で走ったからですね。今日もプチクライムに行きますよー。

 今月は嫌でも走行距離が 200㎞ を突破するはずです。通常の通勤で少なくとも 136.35km、帰りもまじめに走ればその 2 倍で 273km、ブルベで200㎞…なので、来月目標は一応400㎞としておきましょう。


■ ランニング走行距離

 今月はゼロです…ま、まあ、1月2月に貯金がありますので今回は気にしません。今は、ランよりもブルベに備えて自転車に乗ってる時間を増やさなければいけないのでね。ブルベが終わったら今度は蔵王ヒルクライムですので、これに関してはランを取り入れて心肺や筋肉を鍛えなければいけないでしょう。今月も目標は変わらず 10㎞ で。


■ 体重・体脂肪の推移

 1月1日:68㎏、2月1日:67.2kg、3月1日:68.3kg ときて、4月1日は 67.6kg となりました。3月後半からお酒をがっちり控えてみたらようやく体重の減少が始まりました。朝昼の2食を豆乳+プロテインに置き換えるなどいろいろやっても全く減らなかったのにねえ…。置換ダイエットはよっぽど太ってる人でもない限り効果はないような気がしますよ。

 このままお酒を控えつつ夜練や朝練を真面目にやればこのまま減少傾向が続いてくれるんじゃないかなと思うのです。まあ、だからと言って暴食せず、節度を持って暮らしていきましょう。今まで極端に変えていた食生活ですが、レシピを見直す方向で行こうかと思います。

 ただし、ブルベではダイエットのことなんぞ考えずに食べまくります。来月初の「結果」としてはあまり良いものにはならないでしょうが、それはそれで構いません。一応の目標は 66kg 代になること、にしましょうか。


 自転車走行距離は良いんですが、他が芳しくないですな…。ランがゼロってのがやっぱりよくない。6月には今年初めてのハーフマラソンも控えていることだし、走りはじめなくっちゃ。と言っても、走ることができるのは来月からかなあトホホ。

 いずれにせよ、継続は力なり、です。何とか継続していこうと思いますよ。では今日はこの辺で。あでゅー。