2013年8月21日水曜日

ブルベにおける etrex30 (1)

 はいどうもこんにちは、漬物さんですよどうもどうも。



いつか書こう書こうと思ってたのですがずるずると伸びたので分割で書いていこうと思います。




 ブルベと言えばキューシート…というか、初心者的にはコマ図ですよね。サイコンの距離計をリセットしながら、コマ図に書いてある次のポイントまでの距離と構造物を見て曲がるところ、曲がらないところを見極めるという運用。皆さんさまざまに工夫を凝らした、いろいろなコマ図ホルダーを用意してブルベにあたる風景というのを見たことがある方も多いと思います。

 とはいえ、コマ図は主催側が用意してくれるありがたい参考資料―言い方はアレですが「おまけ」みたいなもんです。正しいのはあくまでもキューシートになるわけです。ですので、ブルベといえばキューシートを読み解きながら行くものだろうというキューシート原理主義の方も数多くいますし、私もそういうのに憧れます。

 が。
 世の中地図読みが得意とか記憶力がすごいとか言う人ばかりじゃありません。北はどっちと聞かれて得意満面で西を指す私のような人間とか少なからずいます(よね?)。そうでなくとも、国道最高地点からミスコースして下ってしまい、コースに復帰しようとするともう一度渋峠登るくらいの勢いになると気づいて心が折れ、DNF を宣言し、認定を逃すような阿呆だって世の中にはいます。ああ、そうとも、ボクのことです(涙)。

 致命的な失敗はともかくとしても、キューシートやコマ図以上の確実性を求める人たちの要請と、様々な技術の発展によりハンディ GPS が簡単に入手できるようになり、今や GPS 頼みの人たちというのはブルベにおいて一大勢力として台頭してくることになるわけです。


 で。
 GPS と言えばみんな大好きガーミンさん。自転車専用としての Edge シリーズは余りにも有名ですね。810 からはナイスな通信機能がついて非常にいいなんていうレビューも聞いたりします。そう、ロングじゃないライドなら

 ロングライドにおける Edge シリーズの不便さというのは(私は使ったことがないのでわかりませんが)よく見ますし、聞きます。やれ不安定だ、再起動できない、電源を切ることもできなくなった、充電しながら動かすことができない、300km超のライドでは高確率でログが壊れる、ルートが線だけじゃねえか etcetc…。

 あと、Edge シリーズってこう、ハードルが高いんですよね。たかがサイコン(サイコン以上の機能がたくさんあるのですが)にそのお金は出せねえっていう感覚になってしまうわけで。

 じゃあじゃあというわけで考え付くのは、比較的安価に手に入り別の用途にも転用できる例のアレ― スマートフォン + ナビアプリという選択肢が出てきますが、使ってみるとダメだこりゃ…という結果になりました。デメリットが致命的すぎます。電池が持たない、外部給電は可能だけど重いし熱くなる、バグって落ちる、いざ DNF になった時に電池がなくなったりすると通信手段も遮断され本格的にアウト、そもそも圏外では役に立たない、極めつけには GPS 精度が悪い。

 ああどうしたらいいんだ、と、夏の暑い夜を悶々と過ごしている皆さん、皆さん大変お待たせしました。そこら辺を全部解決してくれる Garmin eTrex30 のご紹介です。

(ここまでまえがき)


 そもそもこいつはなんなのかというと、トレイルを楽しむ人たちの為の GPS ロガーであり、地図でもあり、ナビ(※1)でもあります。つまり、現在位置がどこで、地図上のどこにいるんだというのを一目で見ることができ、かつ、自分がどのような軌跡を経てここにたどり着いたのかを表示してくれるものでもあります。


 まず思いつくままに特徴を。



  1. ある程度の防水

  2. 単三電池で25時間稼働おk

  3. 日中でも画面が見やすい

  4. GPS 精度がすごく高い(米国のみならずロシアと日本ののGPS衛星も使える)

  5. 止まってても(動かなくても)方向を示してくれる

  6. 超丈夫

  7. ログはほとんど壊れない(300km2回、180km1回、100km1回くらいですべておk)

  8. 操作はすべてボタンなので冬場のグローブ越しでもOK

  9. フルカラーディスプレイ

  10. 常時バックライト点灯OK

  11. ちょっとでかい&重い

  12. 動作はそれなりにもっさり

  13. 英語版は安い

  14. 日本語版は高い

 まあ、自分が持ってるからひいき目で見ているかもしれませんがほぼいいとこばっかり。ブルベ的に見てもいいことづくめですね。うん。


 何が良いって圧倒的な電池の持ち。実際、私が26時間30分のライドをした時は24時間ちょうどくらいでバッテリーローの警告が出ました。出ると15分くらいで落ちちゃいます。まあそれでも全然問題はありません。単三電池2本を常時携行していれば少なくとも20時間、ブルベ的には 400km 走れる計算になりますから無問題です。

 あとは、画面の見やすさですかね。iPhone は日中昼間は見ても判別がつかない感じですが、eTrex30 はちゃんと見えます。


 上記1~10に加えて13が素敵ポイントです。11はブルベではさほど気にする必要がない気もします。12番は「周辺地図を見ようとしてポインタをぐりぐりするとき」限定の話です。それ以外は基本的に操作しないので、もっさりしてようが関係ありません。

 機械としてはなかなか素晴らしいこの子ですが、さて、ブルベで実運用となるとどうなのでしょうか。準備編(環境設定・地図)、実際、終了後の三つに分けてインプレしていきたいと思います。


では今日はこの辺で。アデュー。

※1:いわゆるカーナビ的なものは想像しないほうが良いです。「自分で設定した道がトレースできているかを見る」という意味でのナビゲーションと思ってください。


2 件のコメント:

  1. こんにちは、私は20を使ってますけどetrexは防水と安定が最大のメリットですね。
    ちなみに宮城600でもログは問題無く取得出来ました。
    宜しかったら、10番の常時バックライトONのやり方教えてもらえませんか?
    もしかして30と20の機能差なのでしょうか?
    コレできるとナイトランが凄く快適になるんですけどねぇ~。

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  2. うにょんさん、お返事遅れました。
    Setup>Display>Backlight Timeout を Stays On にすればOKですよー

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