2013年4月27日土曜日

BRM420宮城200Km 完走記(奥様 Ver. ) Part 2 完結編



 はいどうも、漬物です。奥様の視点からのブルベ完走記完結編となります。




 前回は過呼吸起こして PC2 までたどり着いたわけですが…いやあまあその、かなりのストレスをかけてしまったんですね。なんか読んでて申し訳ないような嬉しいような褒めたいような感謝したいような、何とも言えない複雑な気分ですよ旦那としては。

 しかしまあ、よくやり切ったもんだ。ただまあ、彼女の挑戦はまだまだ終わらないみたいですよ?

 興味のある方は続きをどうぞ。


 


 

○ じわじわ・・・

 PC2を出てからは向かい風だったのですが、下り坂だったこともあり楽に進むことができました。埴輪があちこちに鎮座する藤沢町を通過すると、じわじわなんだか上り坂に。声を出すのもきつくて、旦那様に話しかけられても手を挙げて合図する程度。

・・・あれ?もしかして・・・?

 なかなか進まないと思ってたら、いつのまにか七曲峠に差し掛かってました。そして何度目かの、「足が攣りそう」現象が・・・ここからしばらくの押し歩き。いけどもけども上り坂。PC2でお会いしたO氏にここで「お先に~」と追い越され。過ぎる時間だけが気がかりではあったのですが、どうにもこうにも。このまま歩いても時間のロスにしかならないので、一度休むことに。休んだ先に見えるのは坂だったのですが、脳がマヒしてたんでしょうね。

「よくわかんなーぃ」

の状況でした。でも、ここで休憩入れればまた登れるという思いがなぜか強かったのです。

○ 宮城に帰ってきた!

 七曲峠が・・・やっと・・・終わりました!【宮城県登米市】の標識!!

Img_1881

 ここからは一気に下りです。宮城に入った途端の悪路。注意しながら、下って、下って、くだ・・・ながい・・・・しかも・・・・カーブがきつい・・・・


 下ハン握って坂を下るのが苦手で、ほとんど握ったことなかったのですが、ここはそうはいかず、下ハン握って下りました。できました。成長したんです。多分。(追い込まれるとできるようになるという良い例)

○ PC3まであと少し

 PC3までは平坦な道が続きました。佐沼に差し掛かった時に、こちらでも選挙カーが。すれ違う選挙カーに手を振ったりして、自分の気を紛らわしました・・そして見えてきたカラオケ屋さん。そこを曲がればあと少しでPC3です。クローズまではあと少し。ここに来るまで「あと少し」が何回あったか(笑)
 見えてきたPC3(ローソン!!)急いでおむすびを買いに店舗の中に。お会計をするときにレジを打ってくれていたおばちゃんに、労いの言葉をもらいました。昨年もPC3だったようで、なんとなく慣れた感じでした。蓄積疲労半端なかったですが、「がんばってね!」の言葉はとても浸み込みました。

○ 刻々とせまる・・・
 
PC3を出たのは16時34分。クローズの6分前です。残りあと40キロくらい。残り時間は3時間。ここでもまた、

・・・間に合わないんじゃ・・・

 えぐえぐ言う私を旦那様がなだめすかしてくれました。ここから、二人旅が三人旅になります。(旦那様Verを参考に・・)もう御一方がいることによって、私に適度が緊張感が生まれましたw

○ 夏も通ったな。伊豆沼(※1)

 話によると、相当な向かい風が吹いていたという、伊豆沼ゾーン。時間の経過とともに

風向きが変わったようで、横風からの追い風。だったようです。あとから考えてみるとそうだったなー。と思いました。ゴールまで残り20キロのところで、またもや足が攣りそうに・・・何度目の休憩なんだか・・旦那様に足をもんでもらって、一本満足バーを半分こ。エネルギー補給というか、完全に気分転換レベル。
 ここでもまた犬の散歩をしていたご夫婦に話しかけられました。珍しいですよね。この格好。奥様の方は終始私に注目。珍しいですよね。女でこの格好。あはは・・・
地元民なご夫婦は休憩地点からゴール地点の距離をよく御存じで、

「あそごまでいぐの?真っ暗になっちゃ~がんばらい~」

と呆れたような、面白そうな、感じで言ってくれました。ラスト頑張れそうだな~とほくほくしながら、よいしょと自転車にまたがり出発です。

○ そうは行かなかった・・・

 長時間の自転車走行のせいか、なんなのか・・・残り10キロ地点でまたもや足がつりそうに・・・もうなんなの・・・PC2を過ぎてからは自分の呼吸に気を付けてきたけど、足だけはどうにもならない・・・

「もう6時過ぎてるから先に行ってちょうだい」

旦那様に伝えたのですが、

「やんだ」

という。正直ちょっと泣きそうでした。やや途方にくれました。停車した自販機の前で人生初の「おしるこ」を飲んで、気を取り直して出発です。

 ラスト・・・!
 
最後の坂が見えてきました。ここを越えればゴール。

「この山が終わったらおわりだよ!」

旦那様に声をかけられました。(実際は越えてからちょっとした坂があったのですが・・・)

 ここから先は私の頭の中は(うごけ・・うごけ・・・)という言葉だけがありました。あたりは真っ暗。完全に自分と向き合う時間が訪れました。ここまで来たのだからなんとか時間内にゴールしたい。旦那様が後ろからついてきてくれています。
 そしてみえたてっぺん。からのーーまた坂。ここでかなり、相当、とてもがっかりしました(笑)
下りは旦那様が先行してくれました。カーブに気を付けながら慎重にかつ急いでくだりました。そして・・・ついに・・・・

「ふみきりぃぃぃぃぃ!!!!!!」

朝に越えた踏切が見えました。ここからあと数百メートル!!!!!!

「旦那様!これはあれだ!まわるよ~まわる~♪」

二人で樋口良一さんの「1/6の夢旅人」を口ずさみました(笑)

 帰還

 朝6時に出発した「池月地区公民館」到着!時間は19時18分。急いでシューズを脱い

でランドヌール宮城さまが待つ和室へ。私たちが飛び込むと、

「きたぁ!」

なんかやきもきさせてた様子・・長い時間待たせてしまって申し訳ないです・・・

二人で正座して、各PCのレシートを提出して、フィニッシュ!

「激闘!200キロ13時間18分」

は無事に幕を下ろしました。・・・あれ?泣き笑いになってないかな・・・?

○ いや~しんどかった。

 全ての手続きが終わってからグローブをはずしたら・・・・・のぁ!!???!?
私の左手がパンパンだぜ・・・点滴をしたときに起きるような、あの浮腫みですよ・・・びっくりした・・かなりきつかったんですねぇ。安心したら咳も出始め、激闘だったことを物語ってました。

○ 機会があったらまた・・・
 
最後の坂、なんと、いつもの倍の速さで登ってました。有終の美ですね。

 終わってみると、もう少し頑張れたんじゃないかなとか、もう走んなくてもいいやとかさまざまいろいろ思います。でも、やってみてよかったし、最後まで私を励まし続けた旦那様の忍耐力にも感謝。機会があったらまた参加してみたいです。

 後日談
 
お世話になってる某ショップの某店長曰く

「300キロからが本当のブルベっていいますよね」

・・・なにおぅ・・・・


マッチを擦った程度ですが、私の闘志がメラッとしたのは少し元気になった3日後でした。



おわり。

(※1) 夏に伊豆沼周りを95㎞程ライドしたことがありまして。その時のことだと思われます。(旦那)
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 さてさて、いかがだったでしょうか。奥様、だいぶ苦しんだようですね(苦笑)。膝痛が発症する私とは違って、足が攣るというのが奥様のウィークポイントか。タウリンとビタミンB1をとれる食事を考えますかねえ。

 というわけで、BRM420 宮城 200 の完走記はこれにて終了です。装備や食事の反省点等々はまた別枠で機会を設けたいと思います。まずは、うちの奥様の健闘と次の目標を見つけたことを寿ぎつつ、今日はここまでとさせていただこうと思いますよ。では、あでゅー。

 






2 件のコメント:

  1. 改めまして、お疲れさまでした!
    初めてのブルベ、無事完走。
    何より、最後まで諦めなかったのが凄い。
    私も初ブルベの時、途中で心折れてDNFしようと思ったのですが、
    昼夜反転開催だったので、午前3時にはどこにも脱出できない=走るしかない、
    と追い込まれたのを思い出しました(笑)。
    そうですね、200が行けたのなら、300も行きたいですよね。
    秋の300は、昨年の感じだと平坦基調ですから、案外走れてしまうかも・・・ですよ!

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  2. > 秋の300は、昨年の感じだと平坦基調ですから、案外走れてしまうかも・・・ですよ!
    嫁「しんじねーぞ。おらぁしんじねーぞ!」
    と言っておりますが、たぶん走るでしょう、彼女のこったからww

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