2013年4月25日木曜日

BRM420宮城200Km 完走記(奥様 Ver. ) Part 1



 はいどうも、漬物です。掲題の通り、今回は奥様の視点からのブルベ完走記となります。

 改行等のレイアウト変更くらいはしますが、基本無編集。ノーカット。運悪く(運よく?)ブルベに付き合わされる羽目になってしまった女性はこういうことを思っているのだという一例でもあり、奥様、または彼女をブルベの世界に引き込もうと思った時にはこういうことを相手に思わせてしまう可能性もあるんだぜ…という例でもある気がします。ブルベに参加した女性の体験談は意外に貴重なんじゃないかしら。

 興味のある方は是非下記からどうぞ。

 


初めてのブルベ・泣き笑い。


 33歳主婦が初めてのブルベ(200キロ)に挑戦しました。練習もそんなにできていない・坂なんて大嫌いな、へたれ自転車乗りな私が挑んでいいものかどうか悩みつつも、旦那様の支援もあってどきどきしながら当日を迎えたのです・・・

〇 当日の朝・・・

 午前2時起床。前日は20時30分には寝ていたので睡眠時間はたっぷり。朝風呂に入って、前日に車に積んだ大物以外の手荷物を確認。いざ出発は午前3時15分。コンビニでおむすびとパンを買って道すがら夫婦そろってもぐもぐ。

〇 スタート地点

 午前5時。スタート地点の大崎市岩出山の「池月地区公民館」到着。主催者様にご挨拶に行こうと思って車のドアを開けたものの、すぐにバタン!

寒すぎる・・・異様に寒すぎる・・・
そういえば最低気温0度という表示を見たような気のせいだったような・・・

意を決して外に出れば、息は白いわ冬服なんて着てないからぶるぶる震えるわ・・・本当に走れるのかと、走る前から不安でいっぱい。

 今回のBRM420宮城200キロに参加したのは総勢70人そのうち女性は3名。(多分。お見かけしたのは私以外にお二人)初参加者多数だったようで、大荷物の方もちらほら見受けられる。旦那様いわく、「懐かしいわぁ」とのこと。そういえば、旦那様も初めてのブルベは大荷物で参加してたっけ・・・

 おのおの車検を済ませ、5時45分ブリーフィング。ふと横をみるとまだ蕾の桜の木がありまして、明るいうちにこの木をまた見れるといいなぁ・・ともんやり考えておりました。

まもなく6時。

「ではそろそろ出発してくださーぃ」

 ・・・・え?そんな感じ??マラソン大会のスタートしか知らなかったので、一瞬どうしたらいいのか迷い、

「え?こんな感じなの?」

と旦那様に尋ねる私。

「こんなもんだよ。そしてなかなか出発しないんだw」

との事。確かになんとなく皆さん周りの出方を見てるような雰囲気。迷惑かけないように最後に出発しようかと思っていたのだけれども、出ないなら仕方ないので中間くらいに出発。

〇洗礼・・・

 スタートから500メートル。体がぜんぜんあったまっていないにも拘らず、いきなりの坂。寒くて手はかじかむし、よく見ると草の上に霜が・・・いや・・?雪が。体が温まりきらずに上りきった坂は寝起きに全力疾走レベルの疲労感がありました。かじかむ手をなだめながらのダウンヒル。ちょっぴり温まった体はまたもや冷えひえに。

〇何とか予定通りに

 苦しい思いをしてなんとか上りきった坂のあとは、緩やかな下り坂。遅れをとりもどさなくては!との思いで一生懸命ペダルを回しました。太陽も出てきて凍てつく空気も緩んできた上に風もなし。絶好のサイクリング日和ではあります。全工程が200キロじゃなければ。

 途中、梅・桃・レンギョウが咲いている民家を発見しました。

「桃源郷だねぇ」

なんて声を掛ける余裕をみせながら。予定通りに進んでいることにちょっぴり安心している私。また坂がくることを頭の外においていたからですね・・・

〇まさかの応援

 栗原市岩ヶ崎地区を通りかかった時に、道に並ぶばさま・・・昔若かった女性たちが並んでまして、不思議に思っていましたら、こだまを大いに活用した、「〇〇をおねがいいたしまーす。最後のお願いに参りましたー」の鶯嬢の声が。栗原市は選挙まっだたなかだったのね。なんて思っていたら、通りかかった私たち夫婦にも

「頑張ってね~」

の応援の声。「ブルベに応援なんてないよ」と聞いていたので思いがけない応援についでだとしてもなんだか嬉しくてほっこりしました。ちょっと元気がでたところで、またもや坂が。というか山が。いや、坂でいいのか・・・

〇 トンネルとアドバイス

 今回のブルベで唯一のトンネルに行くまでには、車から見るとかなりの斜度に見えた坂があります。が、自転車で上ってみると存外感じない。前半で元気だし、結構登れるし、覚えたての立ち漕ぎを駆使してよじよじ上っていたら後ろからスイーと来た他の参加者さんに、

「立ち漕ぎは疲れるから止めたほういいよ~軽めでくるくる~」

というアドバイスをいただきました。そうだよね・・まだまだ先は長いんだった。

〇 平泉にはいったでー

 スタートから50キロ地点で私も休憩。二度目の栄養補給。そこから程なく平泉に入るのです。結構調子よく走れているというのがここまでの感想です。ほぼ予定通りに「一関博物館」を右折し、間もなく見えてきたのは「達谷窟毘沙門堂」。車でしか来たことない場所に自分の足で来れるなんて何とも言えない達成感がありますね。それから「毛越寺」を横目に平泉の駅前通を通過し、4号線へ。(ちょっとミスコースして平泉駅の駅前までいったのは内緒)4号線は交通量は確かに多いのですが、岩手県のドライバーさんたちはとても優しくて、しっかり車間距離あけてくれました。信号で停車するときも、自転車が横に入れるくらい開けてくれたり。お国がらなんでしょうかね・・・

PC1についた!

 すでに誰もいなかったですけどね!私的には予定通りにPC1についたんです。そこで

おむすび一つと、早いと思ったけど翼をいただきました。ここまでの補給は「えいようかん」「BCAA飴」「一本満足バー半分」足りてるのかどうかはよくわからないです。空腹感はないけど・・・

PC1~PC2は山岳コース

 ここから先は山。健脚の方には丘?約36キロ位登ったり下ったり・・・途中、旦那様が音楽流したり私の気を紛らすのにあの手この手・・・ごめんね・・・この区間は文化財満載な区間で、余力があって、好きな人には非常に楽しいと思います。
 そして案の定足がつりそうになりここは押し歩きをしました。そんなに長い距離ではなかったかと思いますが・・・そして少しずつなくなっていく残り時間。PC2に向かう道は追い風で、はぁはぁいいながら登る私の背中を押してくれました。が、そこで突然の異変が・・・具合悪い・・・吐きそう・・・
 足が止まってしまった私は先行する旦那様を呼び止め、路肩で休憩。時計をみるとPC2のクローズまで残り時間わずか。旦那様の2回目のブルベを私のせいでDNFさせてしまうのかと思うと申し訳なくて涙が出てきました。「ごめん・・・ごめん・・・」と思っていたら、突然の呼吸困難に。過呼吸になったのだという事は頭では理解していたのですが、対処するためのビニール袋はPC1で捨ててしまっていた。つんでしまったこの状況に軽いパニックを起こしかけていたら、

「はいこれくわえてー」

旦那様にサイクルボトルをくわえさせられました。

「鼻で呼吸しな」

おとなしく指示に従って数分後、楽に呼吸ができる状態に回復。(この人が旦那でよかったと思っていたのは内緒)

「まだ間に合う。大丈夫」

冷静になった頭で旦那様の言葉を聞き、時計とクローズの時間を確認しました。確かに間に合う。いつもなら体調を崩したところで試合終了なのですが、今回ばかりは「最後までやり通す」と決めていたし、旦那様にもゴールしてもらいたい。

 再度自転車に乗りPC2を目指しました。

ついた!!!

 13時11分。PC2に到着。急いでおむすびを買い、コンビニ前でえぐえぐ言いながら

頬張りました。とっても美味しかったです・・・13時22分出発。過呼吸になってしまったこともあり、やや不安を抱えての出発です。


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 はい、というわけで、奥様視点での BRM420 宮城 200 の PC2 までのレポートでした。下線部に注目です(ドヤァ)。次回はたぶん、PC2~ゴールまで…つまりは、彼女が無言になってた区域(苦笑)ですな。旦那としても何を考えていたのか、感じていたのかは気になるところです。

 次回括目して待て!あ、ちなみに画像等は一切ないです。写真を撮る余裕なんかありゃしませんでしたからねえ。


 そんなわけで今日はこの辺で。あでゅー。

 

2 件のコメント:

  1. はいどうも
    YO-TAさんとこから来ましたぁ
    「軽めでくるくる」です。
    ご夫婦での参加うらやましいですね
    その後もいろいろあったようですが
    御無事で何よりです。
    またどこかのイベントでお会いしたいですね
    黄緑のアンカー見ましたらお声掛けをよろしくお願いします。

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  2. おおお!その節はお世話様でした。
    アドバイスのおかげでなんとか200㎞乗り切れました。ありがとうございます。
    黄緑のANCHOR…覚えておきまーす。どこかでお会いしたらぜひよろしくお願いします。

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