2011年8月2日火曜日

蔵王エコクライムに行ってきました。

 こんにちは、漬物樽の中の人です。
 わたくし、ランニングがもちろんメインではあるのですが、トレーニング目的で自転車も楽しんでおりまして。いろいろと自転車関連の記事を読んだりしながら、サイクリング(ポタリング)やら自転車通勤などをしているというのは、ブログを読んでいただいてる皆様にはいまさら言うまでもないことです。

 私はいつもなだらかな平地を走っているのですが、自転車には「ヒルクライム」という、自転車で山を登るという競技があり、それを行うとハムストリングスだったり上半身が鍛えられるのだという話を聞いて興味を持っていました。

 じゃあヒルクライムについて調べてみよう。特に「いったい何が楽しいのか」ということに関して…と思い立って調べてみたのですが…



 曰く、
「ヒルクライムしているときは"なんでこんなことしてるんだろう"と思う」
「あれはマゾがやるもんだろJK」
「愉しさ?やってみなければわかるよ」
 と言ったような感じで、具体的に「こうである」という回答は得られず…。
 うーん、どうなんだろう、やってみるかあ?と悶々としていたとき、本屋で高千穂遙さんの『ヒルクライマー』という本を見かけて購入。読んでみたものの、まったくわからず。むしろ、なんであの娘とあんな関係になったのか、そもそも行為の描写とか必要ないじゃんとか、結局仲直りってことでいいの?とか、結局何が言いたいの?とか…本来の目的じゃないところで悶々となる始末。
ヒルクライマー (小学館文庫)Bookヒルクライマー (小学館文庫)


著者:高千穂 遙

販売元:小学館

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 いやまあ、やってみればわかるんだろうけれど、ヒルクライムってどれくらいの坂からヒルクライムなのかもわからないし、クロスバイクでヒルクライムとか笑われるんじゃねとか逡巡していたそのタイミングで、蔵王エコクライムの案内が流れてきましてね。

皆さん、どうぞ! #zaomiyagi
RT @cinelli1104 [有志開催]蔵王エコクライム!
詳しくはこちら http://t.co/QKXbFmK

https://twitter.com/#!/rdrop/status/88220824150097920
 おお、これはチャンス…とはいえ、ヒルクライムは未経験、集団走行なんかやったことない、レーパンレーシャツなんぞ着たこともない、ビンディングシューズなんてない、しかも自転車はロードですらない…と無いないづくしでいきなりイベントに出るとかアホすぎんだろとと思っていたのですが、背中を押してくださる方がいらっしゃいまして。じゃあ、ご迷惑をおかけしてアレですが参加させてくださいと、そういうことになりました。
 マラソン大会の時の盛装(コンプレッションタイツに短パン、チームおつまみさんのロングTシャツ)で参加するのも乙なもんだよねー、そうそう、実はひそかに発注していたビンディングシューズとペダルが届くのが間に合えばいいなー…とのんびりしていたのですが、いつの間にかニコ生自転車部の部長様に目をつけられた(笑)らしく、数日後にはこうなりまして。

どう言うことなのwww なんか届いたよwww
#nicocycle http://twitgoo.com/2incd0

https://twitter.com/#!/rdrop/status/89297027627884546
 なんという責任重大さ。ヘタこいたらスーさんやニコ生自転車部ごと笑われてしまうんじゃね?ということを考える程度の小心者なのです私。これはいかん、と真面目にコース図を紐解いて少しでも予習をしておこうと思ったっていうか、そもそも申し込むときに見ておけってはなしなんですけどね。
 コース図
 Σ(・ω・ノ)ノ
 え、コレの、ビギナークラスのゴール地点から蔵王ハイライン入口まで登れってこと…?
 申し込んでしまったものは仕方がありません。
 行くしかないよね、泣きそうになりながら当日を迎えたのでありました。
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 ジャージはスーさんジャージをチョイスしました。今回のエコクライムは被災された方々への追悼とこれからの早期復活を祈念してのモノですので、震災時に活躍してくれた我が黄色いプレスポと、その教祖様(?)であるスーさんをリスペクトしてみましたよ。
 概要の説明を受け、手信号を習い、「とにかく一番軽いギアでくるくる回すといいよー」というアドバイスを受け、出発です。
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 何Km地点だろ。まだこの時は若干の余裕が…ありませんorz 先ほどのコース図の急坂の地点での写真だと思われます。いやはや、一番軽いギアがこんなに重いなんて…。
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 とはいえ、そこはフロント3枚のクロスバイク。ギア比が…良くわかりませんが、ロードの人たちよりかは楽に行けるようなんですね。それでも汗をぶったらしながらひたすらくるくるくるくる。カメラに向かって笑う余裕もなくなってます。
 「無理に前の人についていこうとするな」「自分のペースで大丈夫だから」といろいろとアドバイスをいただきながら、夢中でペダルを踏んでいると、確かに「なんでこんなことしてるんだろ」という気分にはなります。が、ふと仰いでみれば蔵王から見下ろす大自然が目に入ってきます。途中までは車だけれども、ここを登ってきたのか…と思うとなんかこう、胸が熱くなるというか、ここまで来てやめられないという気持ちと、純粋に「あー、きもちいー」という気持ちがないまぜになったような感じがして、いやその、簡単に言うと、楽しくて気持ちいいんですよ。辛いこと自体も数時間後に思い返せば達成感になるはずで、それをいま作ってるんだ、みたいな?
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、ゴール。当たり前ですがかなりのビリッケツ。それでも本当に、なんかこう、楽しくて。ゴール後に健闘をたたえ合うのが良いんだよーというお話もされたのですが、それもさることながらなんか、すとんとヒルクライムの何がいいのかが腑に落ちた気がします。と、同時に「この楽しさとか気持ちよさを説明できるボキャブラリーがない」ことにも気づきました。達成感と言われればそうだけどそれだけじゃないし、仲間(と呼んじゃっていいのかしら)と一緒に登ったりなんだりと苦労を共有できる感覚と言われればまあそれもあるし…ともかく一言では言えない感じの悦びが、そこにはあるみたいです。ヒルクライム一回で何言ってんだ、と思われるかもしれませんけどね。
 ゴール地点で休憩がてらおしゃべり。
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 ピナレロの、多分ものすごく高いグレードのロードバイクに乗らせてもらうことができました。考えてみれば人生初ロードじゃないか…。フルカーボンで、繊細で、お借りした者のすぐお返ししましたが、凄いですねえ、カーボンの自転車。ぬるぬるという表現がぴったり。振動とか全然なしで進むのね。ぐぬぬ、カーボンほしいよ。ほしいよう。
 さて下山。40km前後で下りますからねーという説明の後に下っていきますが、いろいろあって(原因は私) 60km/h くらいでダウンヒル。
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 登るのは好きですが、下るのは嫌いです。・゚・(ノД`)・゚・。
 そんなこんなで初めてのヒルクライムは無事?終了しました。
とにかく、楽しかったですよ。山の空気も美味しかったですしね。いろいろなお話を聞けたことも何もかもが底抜けに楽しかったです。
 ただ、残念だったのは…うちのプレスポさんはもう限界だということを思い知らされたこと。ヒルクライム前の整備では、BBが歪んでいるか、クランクのシャフトが歪んでいるかどちらかが原因でチェーンリングの回転が歪んでいますよと言われていたのです。で、ヒルクライム中はシートポスト下部からずーっと「ギシィッ…ギシィッ…」という音が聞こえてまして。クランク周りを修理すれば問題はないのでしょうけれど、ね。これを修理するのはちょっと後回し。ロードバイクを本気で買おうと思います。
 で、私がヒルクライムで苦しんで楽しんでるころ、うちの嫁は…
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 やたら良い笑顔でヒルクライムやってました。流石。

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