2010年8月31日火曜日

第50回伊達ももの里マラソンに出場してきました。(3)

(つづき)



 物産展でジェラートを買い、乾杯。



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 体も程よく冷えてきたので、今後の予定を確認。当初の予定通り、飯坂温泉に行って、なんか美味しいもん食べて帰ります。せっかくだからと物産展をのぞくも、残念ながらもうほぼ終わり加減でいろいろなものが売り切れ。試食してズキューンときた若桃の甘露煮を購入して帰路につきます。



■ 反省会



 ニコ生ジョギング部で反省会放送を行ったのですが…音声がほとんど入ってませんねorz iPhone の位置が良くなかったようです。スミマセン。





■ 飯坂温泉「ほりえや」



 本当は「なかむら屋」さんにお湯を借りようと思ったのですが、あいにく「入浴できません」とのこと。仕方がないのでお向かいの「ほりえや」さんにお邪魔しました。



 貸し切りでお風呂に入れるとは全く知らず、当たり前のように浴室に案内されて貸し切りの札がぽいっと掛けられて、「え、あ、そうなんですか?」的な感じでお風呂にカポーン。ちなみに料金はおひとりさま300円。鯖湖湯(飯坂温泉の共同浴場)と同じ料金で貸し切りにできるなんてお得すぎる。飯坂温泉特有の熱くてやさしいお湯に、冷たい井戸水を投入しながらゆっくりと汗を流します。「楽しかったねー」と静かに流れる時間を楽しむというのはまさに「贅沢」そのものでした。



■ 今回のポイント



 1.場所取り大事



  まさか駐車場と大会会場があんなに離れてるとは思わず…
  ちゃんとブルーシートを用意して会場に持ち込むのが正解、と思います。
  着替えとかもちゃんと置いておかないと、バスの座席が濡れ濡れに…。



 2.Ziploc サイコー



  電子機器の防水はできるし、透明だから操作はできるし、半透明がゆえに
  気兼ねなく写真が撮れるのでマジオススメ。



 3.コスプレとかも面白いかも?



  牛のきぐるみを着ていた方がいましたよ。この暑さで、残念ながら最後まで
  走れなかったそうですが…。あとは、平安娘チーム。本当に「娘」さんかは
  わかりませんでしたが、平安期の貴族の衣装を身にまとって走ってらっしゃる
  二人組がいました。ええ、もちろんぬかされましたとも。すごいよなあ。
  我々も、コスプレとはいかないまでも、鉢巻きとかたすきとかアップリケとか
  してみようかしら。



 4.iPhone の画面は炎天下じゃみれない…



  考えてみれば昼Runは本当に久しぶりでして。まさかここまで画面が見えないとは
  思いませんでした。光を遮ってもうっすらとしか画面が見えず、ペースやスピードを
  画面で確認することはできません。
  私はいつも、記録計測やペース確認に RunKeeper というアプリを使っている
  のですが、今回は iMapMyRun を使いました。単純にこっちは無料で音声案内
  をしてくれるからという理由だったのですが、これが大当たり。おかげでペースを
  保てました。炎天下のレースにおいては、音声案内をしてくれるアプリのほうが
  良いかもしれません。



 5.帽子はかぶりましょう



  腕はしょうがないにしても…首から上が今、絶賛やけど中です。特におでこ。
  帽子はかぶらないと、熱中症にもつながりますしね。
  用意はしていたのに、まさか家に忘れてきたなんて言えない…。





 てなところでしょうか。





 初のマラソン大会で何とか10kmを完走できてとても嬉しく、また、楽しむことができました。これもひとえに主催者の皆さんや伊達市の方々のご尽力のたまものだと思います。太鼓叩きを手伝っていた小学生、給水スポンジを配る中学生、応援やコース誘導してくれる高校生、私設エイドステーションやシャワーを設置してくれる沿道の方、熱い中、さまざまな形で応援してくれる地元の皆さん、本当にありがとうございました。来年もまた、参加しに来ますよー。



 さて次は…09月19日のママチャリレース…か…。



第50回伊達ももの里マラソンに出場してきました。(2)



(つづき)



■ スタート~ゴール



 ゆるやかに、本当に緩やかに周りのランナーがペースを上げていく。とりあえず誰かを目標にして、ついていこうと目をやると、「錦秋湖マラソン」Tシャツを着ている70代とおぼしき男性の方がいる。嫁に「あの人についていくよー」と合図を送り、ペースを上げていく。



 伊達ももの里マラソンの公式ページでは、

日本陸連公認コース(10キロ)で、比較的平坦なペース配分のしやすいコースです。また、市街地、住宅街、官庁街、のどかな田園、果樹畑など景色の変化が楽しいコースです。

 と、書いてあるんだけれど、結構アップダウンあるよ?実際に計測してみた下記のコース詳細をみてみるとわかると思います。(View Elevation をクリックすると高低差がわかります。)





 とはいえ、高低差があるおかげで、自分の前にランナーがずらーっといる光景が見えるわけですよ。ああ、お祭りなんだなこれは、といい意味で緊張がほぐれるとともに「やべえ、こうやって大人数で走るのはなんか楽しいぞ!」とテンションも上がってきます。



 1km も走ると、消防署が見えてくる…というより、消防車がランナーにシャワーを振りかけている光景が見えてきます。毎年恒例のようですが、熱中症対策には凄く効果的だなあと思いました。折り返しのランナーたちが水をはね上げながらも気持ちよさそうに水を浴びてる姿はなかなかセクシーですね。



 2km。この辺りからだんだんみんな無言になっていきます。確かに、最初の3kmってきついんですよ。「なんで俺こんなことやってんだ…」とか「ああもう帰りたいわー」という気持ちがピークになるのが最初の2kmとか3kmなんですよ。そんな気持ちになっていた頃、地元の人たちによる伊達太鼓の演奏がちょうど聞こえてくるんです。その勇壮なメロディ!がんばれー!なんて声かけてもらっちゃったりしてね。凄く励みになります。



 3km。とにかく暑い。温度は30度を余裕で超え、風は若干あるものの首から上が焼けるよう。給水ポイントで水をもらったりスポンジに含んだ冷たい水を渡してもらったり、私設?シャワーポイントで水を浴びたりしながら暑さを逃がしていきます。コースの反対側にはエイドステーションが見えました。スイカ、モモなどが冷え冷えになっているのをみて…ゴクリと喉が鳴ります。



 4km地点でようやく本調子。一か月ぶりくらいの昼Run なのにすこぶる調子がいい。コレはがんばれるんじゃね?と思った瞬間、前方から氣の抜けた歌声が。「ないっ ないっ がーんばーらないっ!」 70歳代くらいのおじいちゃんが、伊達太鼓のリズムに合わせて「頑張らないソング」を歌っていました。いやいや、がんばらないと我々完走できませんから!とか思いながらも、そのひょうきんな歌声に私も嫁さんも周りのランナーも若干和みました。あ、結果的にこのおじいさんは、私たちより早くゴールしましたよ。がんばらないってすげえ…。



 5km地点で異変。嫁さんが「…ぎもちわどぅい」とのこと。10kmランニングをすると大体このあたりで文句を言いだすのはいつものこと。ふと気づけば周りからも「もーやんだ!」「あたしこれ以上走れない!」などなど不平不満が聞こえてくる。手持ちの VAAM をのませつつ、少しスローダウン。いつものこととは言いながら、さすがにこの気温、この太陽。本気でやばかったら棄権だな…と思いつつ目をやれば折り返し地点。「ほら、折り返し地点だよ!いこうぜー!」と励ましつつ折り返す。がんばれ嫁。



 6km地点。アップダウンの繰り返しが徐々に体力を奪い、首・肩の暑さは半端ない。とはいえ、少なくとも2km地点に一回は給水ポイントがあるのが救い。冷たい水を含んだスポンジをもらって頭からかぶったり、シャワーを浴びにいったりと何とか体温を下げながら頑張る。



 シャワーに関しては、事前に「そういうものがある」という情報は得ていたため、iPhone を Ziploc で保護して参戦。これで iPhone が壊れたら iPhone4にするしかねえな…と思っていたのだけど、まったく濡れずに、かつ、操作も可能でした。シャワーを用意してくれる大会で iPhone 使おうという人には Ziploc マジオススメ。



 7km地点。嫁さんが「足が…動かない」とのこと。かといって足を止めたら多分、再起は無理だろうなあ…と判断。500mほど歩くことに。ゆっくりでいいから足止めるなーと励ましながら自分の体力を振り返る。意外に体力は有り余ってる。それをみた嫁さんが「先に行ってー」と言うも、残念ながら我々は夫婦であってだな、二人一緒でゴールしないと意味がないわけだよ、ということを言い合いながら7.5km地点からまた走りだす。後ろを振り返ると…「最終」ゼッケンの人が遠くに見える。つまり…関門はすべて、無事に通過できたってこと!



 8km地点。待望のエイドステーション(食べ物処)。スイカ…は今食ったら吐く、モモ…おいしそうだけど甘すぎて多分死ぬ。うーむと思っていたら「ほれ、梅干!おらいのばっちゃのくれっから!(訳:ほら、梅干あるよ!うちのばあちゃんが漬けた奴あげるから!)」と誘われたので梅干をパクリ。あら、程よい甘さと塩分。コレで勝つる!同時にレモン水を引っ掛けつつ、嫁さんの様子をみると力なく首を振っている。とりあえずレモン水を押しつけ、あと2kmだと励まし合う。



 9km地点。沿道の応援の人たちも増えてきて、がんばれがんばれ言ってくれる。愛想良く返事しながら嫁さんをみると、目に光が戻ってる。あと少し、というのと、沿道の応援が大きく影響したみたい。あと1km、手をつないでゴールしようぜ!ここまでくれば絶対完走できるって!と言いながら走る。



 ゴール近くには地元の高校の野球部員たちがボランティアとして集まっており、「もうすこしです!」「ふぁいとです!」「がんばってください!」とさわやかに誘導&応援してくれる。もうすこし、もう少し…角曲がると、ようやくゴールが見えてきた。



 へろへろな嫁さんの手を取って、手をつなぐ。もともと、嫁さんは体が弱くてすぐ病気になったり熱を出したりする人。でも、がんばればそれら健康不安はいくらでも改善できて、このくそ暑い中10km走り続けることができるまでになるわけですよ。感無量とはまさにこのこと。両手を上げながら二人して「いやったー!!」と声を上げ、75分弱でゴール。関門に引っ掛かることなく、無事完走できたのでした。ぐっじょぐ俺ら。





■ ゴール後…



 ゴール後、Runners Chip を外して荷物を回収し、スポーツドリンクをいただいて日陰で休憩。吹いても吹いても汗が出てくる。女性はともかく、走り終えた男性はほぼ例外なく半裸になっているので、公衆の面前で醜いボディをさらけ出すのもどうか…と考える間もなく半裸に。タイツ+上半身裸=江頭02:50 状態だけど知ったこっちゃない。塩熱飴を飲んだり、給水所で冷たい水をいただいたりしながら汗を拭く途中で冷たいシャワーがあることが判明。どれどれ…



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 うおお、冷たいっ!わざわざ水を冷やしてくれているらしい。ホント、こういう細かいところにも気を使ってくれているのが伊達ももの里マラソンだよなあ。冷たいタオルを作って嫁さんに渡すとばっちり回復してくれたらしい。ありがたや。



 汗が落ち着くのを待って、身支度を整え、各種報告を終えたのは30分後くらいだろうか。お互いの健闘を讃えあうのもいいんだけど、まずはなんか冷たいもんでも食べようや…と、同時開催の物産店へ。



(つづく)



第50回伊達ももの里マラソンに出場してきました。(1)

 はいどーも、こんにちわ、漬物樽の中の人です。
08月29日の日曜日、第50回 伊達ももの里マラソンに出場して来たのでレポートなど書いてみます。



■ 起床~出発まで



 起床は04時45分。



 ぬるめのお風呂に入ってから食事の準備。カーボローディング(本番3日くらい前から炭水化物中心の食事にすることで、体内のグリコーゲン蓄積量を増やすこと)を意識?して、おからトマトパスタにしてみました。パスタは非常に効率よくグリコーゲンを蓄積できるのですが、いかんせん腹もちが非常に悪い…つまり、お腹が減っちゃう。ので、腹もちのいい「おから」をソースにして食べればいいじゃないの、と思った次第。レシピは以前作ったコレとホールトマト缶をぐつぐつ煮て、塩コショウで味を調整しました。うまうま。



 ご飯を食べおえて、前日に準備したものをささっと車に運び入れてさあ出発。06時に出発予定だったのだけど、06時30分の出発に。お風呂から上がったあと、予想外に汗が引かなくって…。



■ 移動中



 06時30分に出発し、一路福島県伊達市保原町を目指して南下。時間が時間だけに車通りもまばら。嫁とたわいもない話をしながらも徐々に上がるテンションを抑えきれずに若干?はしゃぐ中の人。対して「まだ開会式も始まってもないのになんでそんなにテンションあげれるの?」と冷静な嫁。



 開会式(07時45分から)には残念ながら間に合わず。実際に走るのは09時55分からなので時間的には余裕…のはずだった。



■ 到着後~受付



 駐車場はこちら、と案内された場所は伊達東公民館。どうやらここからマイクロバスで移動するらしい。時間もまだまだあるし、まずは受付を済ませようか、とエントリーカードだけを持ってマイクロバスに乗り込み、会場へ…え、20分もかかるの?うひゃー、と思いながらバスを降りて歩いて行くと、ラジオ体操が聞こえてくる。周りにはランニングウェアの人たちがストレッチをしたりウォーミングアップをしていたりする中を、普通の服装でてくてく歩く。



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 みんな大荷物だ。あー、会場近くの体育館とかで着替えるのかなあ、すごく混んでそうだよねーとのんきに話をしながら会場へ着くと、大勢の人、ヒト、ひと。ぶつかりそうながらラジオ体操をしている大集団が目の前に。うはー…と気押されながら受付開始。10分ほど並びゼッケンやパンフレット、特別賞引き換えチケット等をいただく。



 伊達ももの里マラソン の豪気なところは、この特別賞にある。隣県6県意外から来たというだけでいただけるし、家族三人以上で参加してもいただける(ファミリー賞)。で、我々はといえば、夫婦で参加するともらえる「ほのぼの賞」をいただいた。箱も特別製、中身も堂々とした桃をいただきました。



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 嫁の方の受付は私よりも倍近い人数が並んでおり、暇な時間を利用して出店を見て回ったりしていたのだけど、人ごみに弱い我々は若干へろへろ。大会慣れしている他の方々はめいめい空き地にテントやブルーシートを敷いて荷物を置いたりストレッチしたりしている。そうかそうか、そうすればいいのか。一応簡易テントも用意してきたっていうのに今からじゃ間に合わな…あれ?と時間を確認するといつの間にか08時を超えている。着替えやらストレッチやらしてたら時間がないんじゃないか?と受付を終えた嫁と慌てて合流し、マイクロバスに乗って20分かけて移動。やばいやばい。いそげいそげ!



■ 着替え、ストレッチ、軽食接種



 車の中でバタバタと着替え。幸いにもというか不幸にも周りに人はいないので優雅に乳首に絆創膏を貼る。いや、これは冗談抜きでやっとかないと本当に擦れて出血しちゃうんですよ。ランニング用タイツにメッシュの T シャツ、ハーフパンツ、靴下をはいてシューズを身につける。今回は New Balance の MR967 (24時間テレビではるな愛さんが履いてたのと色違いのモデル)ではなく、Reebok の ZigPulse II で参戦。



 ゼッケンをつけ、靴に Runners Chip と呼ばれる記録計測用のカードのようなものを取り付けて、ようやく準備完了。



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 嫁の方は、日焼け止めをつけたり化粧を直したり。女性の方が着替えや準備に時間がかかることをは考慮しておいた方がいいかもです。その時間を利用して…



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 SoyJoy を食してみたり。よーく噛んで、水分と一緒に食べないと一発で胸やけするので、むぐむぐ言いながら食べてます。



 ストレッチを入念にし、トイレに行ったら09時05分。今からマイクロバスに乗ると、会場には09時25分着…30分前に会場についていれば余裕?考えてみればスタートがどこかとか全然見てなくね?と、とりあえず会場に行こう!とマイクロバスに乗り込んだのは我々二人のみ。アワワ。



■ いよいよスタート!



 マラソン大会のスタッフさんと軽く談笑しながら、会場に着いたのは予想通り09時25分ごろ。手荷物を預けようと列に並ぶも一向に進まない…やばい、コレは本気で間に合わない。そもそもスタートの受付とかあるのかもわからんし…というわけで、手荷物はちょっと陰になってる所にぽいっと置いておくことに。次回はちゃんと場所取りをしよう、と心に誓ったのでした。



 人の流れを読んでいた嫁が「たぶんあっちだよ!ほら!」というのでそちらに向かう。おお?既に並んでるじゃないの。最後尾の人に「すすすすいません、これって10kmレースの最後尾ですか?」と聞いてみると「あ、いえいえ、5kmですよー」とのお答え。えええ、と振り向くと…あら、なんか長い列が後方にできてるぞ。お礼を言ってそちらへ急ぐ。開始まであと5分!



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 選手召集場所…という垂れ幕の後に「目標タイム30分」「目標タイム45分」というプラカードを持った人たちが歩いている。ここに紛れ込めばいいのか。目標タイム80分の人は最後尾だよねえ、ということで「最終」のゼッケンをつけた大会スタッフさんの近くに潜入。ゆっくりとスタートラインに向かうと、時間どおりに「パーン」という開始合図の音、それに続く拍手。ついに、初めてのマラソン大会のスタートだ!



(つづく)